サウサンプトンに所属する日本代表DF吉田麻也にとって『3月23日』は特別な日のようだ。
現地時間23日に行われたロシアW杯アジア最終予選のUAE戦で、負傷離脱した主将の長谷部誠の代わりにキャプテンマークを巻き、2−0の完封勝利に貢献した吉田。26日に自身の公式ブログを更新し、「3月23日は僕にとって特別な日なんです」と綴った上で「16年前のこの日、僕はサッカー選手を目指し長崎を離れました」と明かしている。
さらに「みんなとの別れや環境の変化に戸惑い、数年経つまで親にも言えなかったホームシック。今でも鮮明に覚えています。でもあのときの経験、感覚が吉田麻也のアイデンティティの礎になっている」と若き日を振り返った。
そして「時を経て、たくさんの方々に支えられ16年後、その子が国を代表しその国の主将としてプレイする。こんな夢物語がフットボールには存在する。自分のことながら感慨深くなってしまい、普段は絶対にありえないし、初めて家族にグループチャットでお礼を言いました。素直に伝えられるようになったのも、自分が父親になったからだと思います。娘と奥さんにももちろん感謝しないといけませんね」と述べている。
最後に「当時の僕と同じ夢を持った子供たちの憧れになれるよう、そして腕章を巻いてプレイすることの責任と誇りをもって挑んだ試合に勝利することができてよかった。タイ戦も勝利で終われるようにいい準備します」と意気込みも語っている。
日本代表は28日に埼玉スタジアム2002でアジア最終予選のタイ戦を控えている。ケガ人が続出しているが、無事に勝ち点3ポイントを獲得することができるのだろうか。