コンテが”世界最高の指揮官”なのか? ペップ、モウリーニョを超える戦術眼、再生能力に脱帽

リーグ戦で独走状態に

リーグ戦で独走状態に

チェルシーを率いるコンテ photo/Getty Images

昨季あれだけ苦しんでいたチェルシーが今季のリーグ戦で独走状態になるとどれだけの人が予想しただろうか。今のところアントニオ・コンテ率いるチームの勢いが衰える気配はなく、圧倒的な強さでプレミアリーグを支配している。

これには元リヴァプールDFで解説者のジェイミー・キャラガー氏も驚いている。今季のプレミアリーグは名将と呼ばれる指揮官が次々に新しいクラブに就任したことが注目を集めたが、イタリアからチェルシーにやってきたコンテは注目度No.1だったわけではない。英『Daily Mail』によると、キャラガー氏は「話題を支配していたのはグアルディオラとモウリーニョだ。我々はコンテを見過ごしていた」とコメントしており、注目されたのはグアルディオラとモウリーニョの対決だ。

両者はバルセロナとレアル・マドリードを率いて激しい死闘を何度も演じており、それがマンチェスター・ダービーで見られると期待した人は多かったはず。加えて補強も豪華だった。マンチェスター・シティはジョン・ストーンズやレロイ・サネ獲得に大金を費やし、一方のマンチェスター・ユナイテッドはポール・ポグバ、ヘンリク・ムヒタリアン、ズラタン・イブラヒモビッチとワールドクラスを揃えた。これでタイトル獲得への準備が整ったと感じた人も多いはずだ。実際、開幕前の優勝予想ではマンチェスターのどちらかを候補に挙げる者が多かった。
しかし、補強を巧みに活かしたのはコンテだ。エンゴロ・カンテ、マルコス・アロンソ、そして戻ってきたダビド・ルイスと、名前だけを見ればマンUに比べて地味だ。しかしキャラガー氏は3選手ともチームで重要な役割を担っているとコメントしており、コンテは新加入組を上手く活かしている。

さらにキャラガー氏が評価したのがコンテの再生能力だ。昨季苦しんだエデン・アザール、ジエゴ・コスタ、ペドロ・ロドリゲス、ネマニャ・マティッチらを見事に復活させた。レンタル組だったヴィクター・モーゼスのウイングバック起用もハマり、同氏は「戦術的洞察力がある」とコンテの手腕を高く評価している。

こうして見ると、グアルディオラやモウリーニョと比べてもコンテの手腕は見事だ。まだチャンピオンズリーグなど欧州の舞台で結果を出していないことは指摘されているが、それでもコンテは名将と呼ぶにふさわしい存在だ。キャラガー氏もコンテがここまでやるとは想像していなかったようで、多くの人の優勝予想が外れたのではないだろうか。

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