浅野も”スピードだけ”に頼っていてはダメだ シュツットガルトで激化する左サイドのポジション争い

今冬に状況が変化

今冬に状況が変化

シュツットガルトでプレイする浅野 photo/Getty Images

現在アーセナルからシュツットガルトにレンタル移籍している日本代表FW浅野拓磨は、同じくスポルティング・リスボンからレンタルで加入したカルロス・マネとともに高速サイドアタッカーとしてチームの中心選手になっていた。マネが右サイド、浅野が左サイド、そして中央にシモン・テロッデが構えるやり方が基本システムだったのだが、年明け以降は浅野の立場も変化してきている。

まず今冬にバイエルンでもプレイしていたジュリアン・グリーン、さらに高速アタッカーのヨシップ・ブレカロが加入。彼らは左サイドを担当することが多く、浅野は左のインサイドハーフに回る機会が増えている。しかしインサイドハーフにも19歳のベルキー・オズキャンが控えており、チームの10番を背負うアレクサンドル・マキシムもいる。独『Stuttgarter Zeitung』は左サイドにオプションが増えたことを伝えており、2つのポジションを5人が担当できる状況が生まれている。

逆の右サイドはマネ、そしてインサイドハーフにはクリスティアン・ゲントナーが固定されており、こちらには動きがない。マネは得点に絡む機会も多く、アタッカーとしては浅野よりも信頼されていると言える。一方で浅野はインサイドハーフで起用されるケースが増えたこともあってか、得点に絡む機会は減っている。自身の得点もストップしており、スピードだけでポジションを守っていくのは難しいかもしれない。ブレカロ、グリーンもスピードがあり、浅野にはやはり目に見える結果が求められる。
同メディアも浅野について「スピードに依存するべきではない」と伝えており、今後ブンデスリーガ1部などで活躍するためにはスピード以外の武器が必要となってくる。シュツットガルトで活躍してアーセナルに戻ることができればと考えていた日本のサッカーファンもいるだろうが、まずはシュツットガルトで絶対的な存在になる必要がありそうだ。

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