現在ザルツブルクに所属しているFW南野拓実は、将来の日本代表を背負う重要な選手の1人と考えられている。今季もリーグ戦では限られた出場機会で結果を出しており、ここまで12試合で9得点と驚異的なペースで得点を量産している。その南野をクラブ公式サイトが特集している。
同サイトは南野を「我々の新たなトップストライカー」と取り上げており、これまでチームのエースストライカーだったジョナタン・ソリアーノに代わる点取り屋として注目している。南野本人はあまりソリアーノとは比較してほしくないようだが、チームが新たなエース候補として期待をかけるのも無理はない。南野はそれにふさわしいだけの結果を出している。
しかし問題はここからのキャリアだ。ザルツブルクで結果を出した選手は欧州五大リーグのクラブに引き抜かれることも多く、南野自身もザルツブルクでキャリアを終えようとは考えていない。南野は同サイトのインタビューで将来的にはドイツでプレイしたいとの希望を明かしており、ザルツブルクからのステップアップを目指しているようだ。
「オーストリアのリーグは日本では放送されていません。みんなが見るのはブンデス、プレミア、セリエA、リーガだけですから。それらのリーグにいる日本人選手はスーパースターですよ。オーストリアでプレイする唯一の日本人選手として、僕のことを知っているのは日本代表に興味がある人くらいです」
「いつかブンデスでプレイしたいですね。スタジアム、サポーター、スタイルなどは印象的です。このままハードワークし、成長を続けることができればドイツでも上手くやれると思います。もし欧州のトップリーグの1つを選ぶなら、間違いなくブンデスですね」
南野はまだ若く、ステップアップするチャンスは残されている。そろそろブンデスリーガのクラブから引き抜かれても良い頃だが、南野はいつザルツブルクを離れることになるのだろうか。