アーセナルは追い詰められて初めて力発揮する? 英紙が「レッドカードキング」と呼ぶ理由とは

英メディアも驚くデータ

英メディアも驚くデータ

退場処分になったシャカ photo/Getty Images

アーセナルというクラブは実に不思議だ。1-5で敗れた先日のチャンピオンズリーグ・バイエルン戦のように信じられないスコアになってしまう時もあるのだが、時折とんでもない底力を見せることがある。チャンピオンズリーグでも1stレグで苦しい状況になり、2ndレグで別のチームに変わったかのように反撃に出るパターンも多い。なぜそれを最初からしないのかと言いたくなるサポーターも多いはずで、底力を見せた時のアーセナルは非常に強力だ。

その底力の象徴とも言えるのが、10人になってからの粘り強さだ。英『Daily Mirror』が紹介したデータによると、アーセナルはプレミアリーグがスタートして以降、退場者を出してしまった試合でなぜか勝ち越しているのだ。勝敗だけで見ると成績は31勝26敗となっており、勝ち越しているのはアーセナルのみだという。

その他のライバルクラブを見ても、チェルシーは19勝28敗、マンチェスター・シティは16勝35敗、マンチェスター・ユナイテッドは18勝21敗、リヴァプールは16勝27敗と負けの方が多くなっている。同メディアも11人の方が勝ちやすいはずと当然の理論を述べているが、アーセナルはそれに反してなぜか勝ち越している。
そうした粘り強さを感じる試合は今季もあった。1月のバーンリー戦では後半20分にグラニト・シャカが一発退場を喰らい、後半ロスタイムにゴールを許して1-1の同点に。しかしアーセナルはそこからアレクシス・サンチェスが勝ち越し弾を決めて勝利している。本来なら1-1で終了するところだが、勝ってしまうところにアーセナルの異常な粘り強さがある。同メディアもレッドカードキングと称えているが、喜んでいいのか分かりにくい呼び名ではある。

この粘り強さを全ての試合でスタートから出してほしいところだが、やはりアーセナルは追い込まれないと力が出ないのか。今季のチャンピオンズリーグ・バイエルン戦の2ndレグでも追い詰められたアーセナルが驚異の反撃に出るかもしれない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.291 究極・三つ巴戦線

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ