もはやバイエルンは旬を過ぎた? 代わり映えしない顔ぶれにOBは「チームは歳を取り続けている」

ベテラン選手の多さに不安

ベテラン選手の多さに不安

33歳のロッベンとリベリ photo/Getty Images

近年ブンデスリーガを支配してきたバイエルンは、今季のチャンピオンズリーグでも優勝候補の一角に挙がる強豪クラブだ。各国の代表選手も揃っており、指揮官にもチャンピオンズリーグを知り尽くすカルロ・アンチェロッティを招聘している。

しかし、かつてバイエルンでプレイしたディートマー・ハマン氏は今のバイエルンが問題を抱えていると指摘する。独『AZ』によると、同氏が不安視しているのはベテラン選手の多さだ。アリエン・ロッベン、フランク・リベリは近年のチームを支えてきた存在だが、2人とも33歳だ。さらに今季限りでの引退を宣言しているフィリップ・ラームは33歳、シャビ・アロンソも34歳だ。

同氏は10年近く同じようなメンバーでプレイしてきたこと、若返りがそれほど上手くいっていないことを不安視しており、1つの時代の終わりを感じているようだ。
「バイエルンの陣容は歳を取り続けている。我々はこのチームの中心となっている選手たちが10年近く最高のレベルでプレイしてきたことを忘れるべきではない。しかもレナト・サンチェスやキングスレイ・コマンのような若い選手は今季良い印象を残せていない。ブンデスリーガではやり過ごせるかもしれないが、欧州の強豪では難しくなるだろう」

「ラームの引退は時代の終わりの始まりだと思う。私には2018年にリベリとロッベンも同様のことになるのが見える。ただ、この世代は単純に素晴らしいことをしてきた。彼らの一貫性を言葉で表現するのはとてもできないよ」

ロッベン、リベリ、マヌエル・ノイアーらチャンピオンズリーグも獲得した今の世代は特別で、彼らに代わる存在は出てきていない。ドウグラス・コスタも優秀なアタッカーだが、全盛期のリベリやロッベンと比較するのは厳しいだろう。ラームのような知的な選手もなかなか見つかるものではなく、現在30歳を超えている選手たちがクラブを去った時に何が残るのかを想像するのは少々恐ろしい。難しい時期を迎えていると言うこともできるが、今のバイエルンは万全の状態と言えるのだろうか。

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