今季からチェルシーの指揮官に就任したアントニオ・コンテには、辛く厳しい道が待っているかと思われていた。なぜならチェルシーは昨季10位と大苦戦しており、復活させるのは難しいと予想されていたからだ。ところが今は首位を独走しており、就任1年目からの優勝も見えてきた。
3バックを導入するなどコンテの手腕には驚かされるばかりだが、かつてチェルシーで指揮を執ったアブラム・グラントはコンテが良いタイミングで就任したと考えているようだ。昨季大苦戦したチェルシーを率いるのは簡単な仕事ではないが、そこに3バック大ヒットの理由があったのかもしれない。英『FourFourTwo』によると、グラントは「コンテは良い時に就任したよ。選手たちは変わる準備ができていたし、変わりたがっていたんだ」とコメント。昨季悪いシーズンを過ごしたからこそ、変化を受け入れやすかったのではないかと考えているようだ。
昨季も成功していたチームであればシステムの変更は受け入れにくかったかもしれないが、昨季は全てを失ったようなシーズンだった。選手たちにも何かを変える必要があるとの意識があり、それが3バックのヒットに繋がったのは確かだ。もちろんコンテの手腕があればこそだが、今季はタイミングも完璧だったのかもしれない。今のところチェルシーの勢いがストップする気配はないが、このまま優勝まで突っ走るか。