21日から後半戦がスタートしたドルトムントは、ブレーメンを2-1で撃破した。一時は追いつかれる難しい展開ではあったが、何とか勝ち点3でスタートできたのは収穫と言えるだろう。しかし、この試合では10番を背負うMFマリオ・ゲッツェが出場しなかった。
これを受けて独『Bild』は、今のドルトムントにゲッツェが本当にフィットしているのかと疑問を投げかけている。ゲッツェの復帰は戦力アップに繋がると期待されたが、ここまでは1得点と納得のいく成績を残せていない。これについて元ドイツ代表DFのクリストフ・メッツェルダー氏は、今のドルトムントのシステムはゲッツェに合っていないとの見方を示している。
今季のドルトムントは[4-3-3]で戦う機会が多いが、同氏は「今のドルトムントではサイドの選手に相手を引き裂くスピードとドリブルが求められているが、ゲッツェにはそのどちらもない」とコメントしており、ゲッツェの能力を活かしきれる場がないと見ている。確かに指揮官のトーマス・トゥヘルはサイドにウスマン・デンベレやクリスティアン・プリシッチなどスピード豊かな選手を配置するケースが多く、ゲッツェには合っていると言えない。インサイドハーフでも得点に絡めているわけではなく、どこか無難なプレイに終始している印象だ。
ユルゲン・クロップが指揮を執っていた頃はゲッツェが右サイドで起用されることもあったが、当時ほど躍動感がなくなってしまった印象がある。また、同メディアはゲッツェがチームにフィットしているかをアンケート調査しており、結果はYESと答えた人が55%、NOと答えた人が45%となっている。
インサイドハーフの位置から得点に絡めていないのは日本代表MF香川真司にも言えることだが、ゲッツェは後半戦に自身の能力を改めて示すことができるのか。