近年は中国のクラブが大金でスター選手を次々に釣り上げており、いつの間にかアジアで最もタレントが揃うリーグになった。今冬にもオスカル、アクセル・ヴィツェル、カルロス・テベスなど実力者を獲得し、欧州主要リーグも中国を無視することはできなくなってきている。
しかし、中国サッカー・スーパーリーグを見たいと考えているサッカーファンはどれだけいるのだろうか。英『Daily Mirror』によると、かつてイングランド代表にも選出されたスタン・コリーモア氏は中国に魅力があるか疑問を抱いている。
同氏は「自分に聞いてみてほしい。あなたは中国・サッカースーパーリーグを放送しているチャンネルを買うか?」と疑問を投げかけており、中国リーグが欧州に匹敵するほどの魅力があるとは感じていない。確かにオスカルやフッキなど有名な選手が次々に中国へ向かっているが、有料放送を契約してでも見たいという声はそれほど聞こえてこない。
加えて同氏は「ジェラードやランパードがMLSに行った時でさえ、私はそれほど興味がなかった。クリスティアーノ・ロナウドとメッシがピーク時に突然中国のクラブと契約すれば、人々もようやく考え始めるだろうね」とコメントしており、まだまだ中国サッカーは世界中の目を惹きつける存在ではないと考えているようだ。
今後も中国には高額な年俸を求めてスター選手が続々と向かうだろう。しかし、それで国外の人までが見たいと思うかは微妙なところだ。今のところは選手に支払われる年俸などで注目を集めているが、中国はサッカーのレベルの点でも関心を集める存在となれるのだろうか。