今冬マインツサポーターを驚かせたのは、FWユヌス・マリのヴォルフスブルク移籍だ。昨季のマインツは6位に入り、今季はヨーロッパリーグにも出場。そんな快進撃もマリがいたからこそであり、今季も前半戦でチームトップとなる6得点を記録していた。その大黒柱があっさりと抜けた今、サポーターも後半戦をどう戦っていくのか不安に感じていることだろう。
そこで期待されている選手の1人が、日本代表FW武藤嘉紀だ。今季のマリはトップ下でプレイすることも多かったが、独『Allgemeine Zeitung』は武藤が代わりにトップ下に入ることになると予想している。武藤はマインツで主にセンターフォワードやウイングで起用されてきたが、ここからはセカンドストライカー的役割で起用されていくことになるかもしれない。
1トップには前半戦もフル稼働したジョン・コルドバが入ると見られており、後半戦のマインツは武藤とコルドバのコンビに期待がかかる。また、コルドバは12月20日のフランクフルト戦で退場処分を受けており、リーグ戦再開後の初戦となる22日のケルン戦は出場停止だ。その場合は武藤をセンターフォワードに入れることになり、まずは最前線からスタートすることになる可能性もある。
武藤とマリのコンビはM&Mと呼ばれるほど破壊力があっただけに、今冬の移籍を残念に思ったサポーターも多いはず。武藤はこれまで以上に大きな責任を負うことになるが、マインツを引っ張っていく存在となれるか。