ノルウェー史上最高レベルの才能として注目を集めてきたMFマルティン・ウーデゴーは、理想通りの成長を遂げていると言えるのだろうか。
ウーデゴーは2015年1月にレアル・マドリードへ加入し、その4か月後にはヘタフェ戦でチーム史上最年少となる16歳157日でリーガ・エスパニョーラでのデビューを果たした。すでにノルウェー代表でも出場経験があり、このまま恐ろしいタレントに成長していくのではと言われていた。
しかし、今現在ウーデゴーの存在を忘れていたサッカーファンも多いのではないか。ウーデゴーはその後もレアルのトップチームで練習を続けたが、レアルのようなビッグクラブで10代の選手が出場機会を確保するのは簡単な話ではない。下のカテゴリーのカスティーリャでも1年近く得点を決められなくなるなど不安な時期があり、英『sky SPORTS』はプラン通りには成長していないと伝えている。
そして10日には、ウーデゴーがオランダのヘーレンフェーンにレンタル移籍することが発表された。同メディアは正しい軌道に戻ることがウーデゴーの目標になると伝えており、若手の育成に定評のあるオランダで確かな成長を遂げることに期待をかけている。
現在18歳のウーデゴーは自身のアイドルの1人にバルセロナFWリオネル・メッシを挙げていたが、メッシは18歳の時点ではバルセロナで出場機会をある程度確保していた。メッシと比較するのは難しいかもしれないが、ウーデゴーにビッグインパクトを求めていたサッカーファンにとって今の状況はやや物足りないだろう。ノルウェーの神童と呼ばれた18歳はオランダでレアルを満足させるだけのパフォーマンスを見せられるのか。今後のキャリアにおいて非常に重要なシーズンとなりそうだ。