2016年度のベストゴーラーはやや控え目な論調だ。先日、FIFAプスカシュ・アウォードを受賞したペナンFC所属のモフド・ファイズ・サブリが、自身の“アンビリーバブルな得点”を振り返っている。
バルセロナのリオネル・メッシやネイマールといった名手らによるスーパーゴールがノミネートされる中、この栄えあるトロフィーを勝ち取ったのは華奢な体型のマレーシア代表アタッカーだ。“自分ならネイマールへ投票する”と語ったこの謙虚なキック職人は、世界中へと知れ渡った衝撃のブレ球ゴールについて、「少しラッキーだった」と自身の見解を示している。英『THE Sun』がサブリのコメントを伝えた。
「信じてもらえるかは分からないけど、僕はあの時いつもと同じようにボールを蹴った。まぁ少しラッキーとは思ったけどね。シュートは奇妙な軌道を描いたんだ。とてもワンダフルなゴールになったね」
しかしながら、彼は現在複雑な心境下にあるという。
「色んな想いがかけめぐっている。このような素晴らしい賞を貰うことができて今は本当に幸せだし、誇りだよ。でも、一方で僕の仕事に悪影響が生じてほしくないんだ。今僕はフットボールに専念し、ハードにトレーニングして日々の試合を闘わなければならないからね」
2016年、世界で最も美しいゴールを奪った男は誰よりも謙虚でストイックなハートを持っていたようだ。
参照元:youtube