「長谷部のPKはダイブだな」 審判に振り回されたフランクフルト指揮官が”真面目な男”のダイブ認める

無敗がストップ

無敗がストップ

フランクフルト率いるニコ・コバチ photo/Getty Images

今季ここまで好調を維持していたフランクフルトが、ここ3試合未勝利と躓いている。しかも今節はヴォルフスブルクに0-1で敗れたため、10月1日から続いていた無敗もストップしてしまった。3試合未勝利は言い訳できない結果だが、今節のヴォルフスブルク戦と前節のホッフェンハイム戦では主審の笛に振り回されたところがある。

前節のホッフェンハイム戦ではティモシー・チャンドラーが相手選手との小競り合いから退場処分を受けてしまい、ヴォルフスブルク戦が出場停止に。しかしこの退場の判定には疑問の声も多く、主審の判断が正しかったのか議論となった。

そのチャンドラーが抜けたヴォルフスブルク戦では今季リベロなど中央で好パフ ォーマンスを見せていた日本代表MF長谷部誠を右サイドに配置する格好となり、慣れない形での戦いとなった。さらに面白いのは、その長谷部のプレイが審判の目を欺いたことだ。
長谷部は右サイドから果敢にドリブルを仕掛けてペナルティエリア内まで侵入し、ヴォルフスブルクMFジョシュア・ギラボギに足をかけられたとのジェスチャーで倒れた。主審はPKを指示したものの、独『Allgemeine Zeitung』によるとフランクフルト指揮官のニコ・コバチは長谷部が倒れたシーンについて、「あれはダイブだったな」と振り返っている。このシーンについては独『Wolfsburger nachrichten』も「かつてのヴォルフスブルクの選手である長谷部がダイブした」と報じており、ギラボギが手を挙げて何もしていないとアピールしているにも関わらずPKになってしまったと判定に疑問を唱えている。

結局そのPKをアレクサンダー・マイアーが外してしまったのだが、さらに疑惑のプレイは続く。今度はペナルティエリア内でフランクフルトのアンテ・レビッチがダニエル・カリジューリに倒された場面ではPKの笛が鳴らず、これについてニコ・コバチは「あれはPKだった」とコメントしている。

ホッフェンハイム戦に続いて審判の判定に注目が集まる展開となり、どこか後味の悪いものとなった。マイアーのPKを含め得点を奪うチャンスはあっただけに、非常に残念な敗戦となってしまった。ニコ・コバチも「実際には勝ち点3、最低でも1点は取れた。我々はゲームメイクの部分で問題があった」と振り返っている。

まだフランクフルトは6位につけてお り、何とか良い形で前半戦を終えたいところ。20日にはマインツとの対戦が予定されているが、ここで白星を取り戻せるか。

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