先日、アウグスブルク指揮官ディルク・シュスターの解任が発表された。確かにアウグスブルクは3勝5分6敗と苦戦しており、チーム状況は決してよくない。しかし、成績だけがシュスター解任の理由ではないという。
独『Bild』は、監督のシュスターとスカウト部長のステファン・シュヴァルツの関係が悪かったことを報じている。同メディアは解任の舞台裏と称して2人の関係を明かしているが、どうやら2人は考え方に大きな違いがあったようだ。
しかも同メディアは、その考え方の相違のエピソードとして今夏ガンバ大阪から加入したFW宇佐美貴史を挙げている。シュスターは宇佐美のことを評価していなかったようだが、シュヴァルツは宇佐美の能力に期待をかけていた。こうした問題が積み重なったことも、解任の理由となっているようだ。
宇佐美はアウグスブルク加入以降出場機会がなかなか巡ってこない苦しい時期を過ごしていたが、それでもシュテファン・ロイターSDなど周囲の評価は高かった。シュスター本人はあまり評価していないと言われていたのだが、クラブとシュスターの間では目指すべき方向性に違いがあったのかもしれない。
果たして今回の解任劇は宇佐美にポジティブな影響を与えるのか。同メディアが取り上げたように、宇佐美は指揮官が代わることで最も影響を受ける選手の1人と言えるだろう。