22日にUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第5節が行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは本拠地でレギア・ワルシャワ(ポーランド)と対戦した。香川は公式戦4試合ぶりの先発出場を果たしている。
序盤から慌ただしく試合が動く。10分、右サイドでボールをキープしたオジジャがペナルティエリア中央へグラウンダーのパス。パスを受けたプリヨビッチがワントラップしてから素早く右足を振り抜き、ゴール左上に突き刺した。L・ワルシャワが先制する。
出鼻をくじかれたドルトムントであったが、ピッチの横幅を広く使った攻撃で反撃に転じる。すると17分、右サイドでボールを受けたローデがペナルティエリア内のデンベレにパス。パスを受けたデンベレが相手最終ラインの背後へ浮き球のクロスを送ると、ファーサイドに走り込んだ香川がヘディングで押し込んだ。1-1、ドルトムントが同点に追いつく。
同点弾から僅か1分後、ドルトムントが試合をひっくり返す。バイタルエリアでボールを受けたデンベレが中央の香川にパス。香川がワントラップしてから落ち着いて左足を振りぬき、ゴール右隅に流し込んだ。
20分、左サイドでフリーキックを得たドルトムントが追加点を挙げる。ロイスが上げた速い浮き球を、L・ワルシャワのGKチェルズニャクがパンチング。パンチングしたボールがシャヒンの胸に当たり、そのままゴールに吸い込まれた。
追加点を挙げたドルトムントであったが、守備面で集中力を欠いてしまう。24分にオジジャに右サイドを破られると、ベレシニスキのマイナスのクロスからプリオビッチに右足で押し込まれた。スコアを3-2とされる。
1点差に詰め寄られたドルトムントは29分、シャヒンからのロングパスを受けたロイスがデンベレにパス。デンベレが巧みなシュートフェイントから右足を振りぬき、再び2点差とする。直後の32分にはペナルティエリア左側を突破した香川のクロスにロイスが右足で合わせて得点を決めた。5-2とドルトムントが3点リードして前半を終える。
後半も壮絶な打ち合いとなった。52分、左サイドからのデンベレからのグラウンダーのクロスにロイスが右足で合わせて、スコアを6-2とする。
しかし、L・ワルシャワも反撃に転じ、57分にラドビッチからのロングパスを受けたクハルチクがペナルティエリア内に侵入し、ゴール左隅を破った。
81分、またしてもドルトムントが突き放す。右サイドを突破したプリシッチからの折り返しにシュールレが右足でシュートを放つ。シュートはGKに阻まれるが、こぼれ球にパスラックがヘディングで反応し、スコアを7-3とした。
ところが、ドルトムントは守備面での集中力を保てない。83分にニコリッチに右サイドを突破され、4失点目を喫してしまう。
後半アディショナルタイムには右サイドから抜け出したロイスがGKの股間をぬくシュートを放ってハットトリック。試合は8-4とドルトムントが大味な試合を制した。
ブンデスリーガ第11節バイエルン・ミュンヘン戦後に、自身のオフィシャルブログで「ずっと大きな壁が目の前にあり、そこを超えたい」と思いを綴っていた香川真司。巡ってきた先発出場のチャンスで精神力の強さを発揮し、チームの勝利に貢献した。
[メンバー]
ドルトムント:バイデンフェラー、ローデ、バルトラ(→ドゥルム 60)、ギンター、パスラック、デンベレ(→シュールレ 72)、シャヒン(→オバメヤン 70)、プリシッチ、香川真司、カストロ、ロイス
L・ワルシャワ:チエズニャク、パズダン、チェルビンスキー、ベレシニスキ、ジェジニチャク、G・コスタ(→ヨドウォビエツ 54)、オジジャ(→ニコリッチ 75)、コプチンスキ、クハルチク、ラドビッチ、プリヨビッチ(→ヴィーステカ 69)
[スコア]
ドルトムント 8-4 L・ワルシャワ
[得点者]
ドルトムント:香川真司(17)、(18)、シャヒン(20)、デンベレ(29)、ロイス(32)、(52)、(90+2)パスラック(81)
L・ワルシャワ:プリヨビッチ(10)、(24)、クハルチク(57)、ニコリッチ(83)