かつての日本代表監督はご機嫌が斜めの様子だ。インド・スーパーリーグのFCゴアを指揮するジーコが、8日に行われたケララ・ブラスターズ戦を大いなる怒りと共に振り返っている。
日本では鹿島アントラーズと苦楽を味わい、2002年からの4年間は代表指揮官として中田英寿や中村俊輔を指導したジーコ。日本サッカー界の隆盛に欠かせなかったこのレジェンドだが、現在彼が率いるゴアはリーグ最下位に位置し、決して幸せな日々を過ごしていない。“神様”は逆転負けを喫した8日の試合後、溜まりに溜まったレフェリーへの不満をブチまけた。『sports keeda』が伝えている。
「これはアンラッキーな敗北なんかじゃない。ここで行われていることは恥ずべきことだよ。選手たちはとても努力し、素晴らしいプレイをしていた。すべての原因はインドリーグが審判をニュージーランドから呼んだことだ。一体インドリーグはニュージーランドから何を学べると言うのか。仮にインドサッカーを発展させたいならスペインやイタリアから世界最高峰のレフェリーを連れてくるべきだ」
さらにジーコ監督は準優勝に終わった昨季のリーグ最終戦における黒星をもぶり返し、敗戦のスケープゴートとして“サッカーを知らない”日本人レフェリーを糾弾した。
「私は去年の決勝戦も日本人審判が裁いたせいで負けた。彼はサッカーにおけるジャッジを全く習得していないレフェリーだったね。私は50年にわたってサッカーに身を投じてきたが、これほど恥ずべきことは初めてだ。起きてはいけないことなんだよ」
サッカーを知りすぎた男と、そのカリスマを囲う“学びたい人々”との間に生じている溝はまだまだ深く、同時にインドサッカーの限りない伸び代を示しているとも言えるだろう。