「本田がピッチに残れば9人で戦ってるも同じ」 もはや”栄光の10番”は戦力としてカウントされず

10人になった際にバッカを下げたモンテッラ

10人になった際にバッカを下げたモンテッラ

ジェノア戦でインパクト残せなかった本田 photo/Getty Images

25日のジェノア戦を0-3で落としたミランに何か収穫があったとするなら、ローテーションをしているようでは欧州カップ戦の出場権を掴むことは難しいと分かったことくらいだろう。指揮官のヴィンチェンツォ・モンテッラはこの試合でスソ、イグナツィオ・アバーテと右サイドの2人をベンチに置き、代わりにアンドレア・ポーリと本田圭佑を起用した。

しかし、右サイドを2人とも変えたのはリスクが大きすぎたかもしれない。伊『Calciomercato』はアバテがミランの攻撃をテンポアップさせる存在と評価しており、前節のユヴェントス戦でマヌエル・ロカテッリがスーパーゴールを決めた際も右サイドから切り崩したことを強調している。それが本田とポーリでは何も生み出せなかった。

アバーテに比べて攻撃力が落ちるポーリ、スソに比べて独創性など個の能力で劣る本田では攻撃が停滞するのは目に見えていたと言える。しかもモンテッラはDFガブリエウ・パレッタが退場処分となった時、カルロス・バッカを下げてグスタボ・ゴメスを投入している。
同メディアは本田を下げるべきだったと考えているようで、本田がピッチにいれば9人で戦っているも同然と評価は厳しい。加えてモンテッラは後半17分にその本田に代えてルイス・アドリアーノを投入しているが、同メディアはこれもなぜジャンルカ・ラパドゥーラではないのかと疑問を抱いている。

試合が始まる前は一時的に首位に立てるかもしれないとの期待感もあったが、一気に現実へ引き戻されてしまった。現在のミランに大胆なローテーションをするだけの選手層はなく、今の調子を維持するにはスソらにフル回転してもらうしかない。今回の試合で控えと主力の差が改めてはっきりすることとなった。

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