昔の香川はもっと凄かったはず ドルトムントと代表で苦しむ”日本の10番”の強みは何だったのか? 

強みがよく分からず

強みがよく分からず

なかなか活躍できない香川 photo/Getty Images

日本のサッカーファンは、ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司に何を求めているのだろうか。単純に答えるなら、ゴールを生み出すことだろう。香川はドルトムント2シーズン目の2011-12シーズンにリーグ戦13得点を挙げる活躍を見せ、日本人選手の中でも得点の奪えるMFとのイメージが根付いている。中盤からゴール前に走り込む動きも多く、以前はこの動きから面白いようにチャンスに関わっていた。

さらに香川にはドリブルで相手をかわす、あるいは外す力もあったはずだ。もう6年も前の話だが、パラグアイ代表との親善試合では相手選手2人の間を割るドリブルも見せていた。個人でも仕掛けることができ、機を見てペナルティエリアの中に走り込んで得点も狙える。香川がブレイクした当初の印象はこんなところだろう。

しかし、27歳になった今ではそんなダイナミックな動きは見られない。指揮官が代わったことで役割に変化が起こるのは当然だが、ドルトムントでも日本代表でも得点に絡むケースは大幅に減っている。現在ドルトムントではインサイドハーフでプレイすることがほとんどだが、プレイの大半は無難なものばかり。安全にチームメイトにボールを渡しているといったイメージだ。

今でもトラップの際に相手をかわすテクニックもあり、左足でもボールを蹴ることができる。コーナーキックのキッカーを任されることもあり、キック精度は高く評価されている。しかし、出来るプレイは明らかに減った。ブレイクした当初より動きが重くなった印象があり、ドリブルで相手をかわす機会も減少。今では相手を外すことすら難しくなりつつある。スペースに走り込む際のエネルギーも不十分だ。

足下の技術を活かして正確にパスを繋ぐことはできるものの、もともとガンバ大阪でプレイする遠藤保仁のような長短のパスを織り交ぜ、ゲームをコントロールする司令塔タイプの選手でもない。今の香川は指揮官にとっても非常に使いづらく、強みがよく分からない選手になってしまっている。

最近は主力選手が負傷したことで出場機会も増えているが、独メディアの評価は低い。もっとゴールに絡む積極的なプレイが期待されているのだろう。しかし今のところ香川はリーグ戦無得点の状態で、得点の匂いもそれほど感じられない。与えられたチャンスを活かせていないが、日本の10番を背負う男の強みとは何だったのか。思い出せる人が少なくなってきているのではないだろうか。

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