インテルは今夏にエベル・バネガやアントニオ・カンドレーヴァら即戦力を獲得したにもかかわらず、リーグ戦で思うような結果が出ない。いったいどこに問題があるというのか。インテルでは欠点探しのような議論が続いている状況だ。
最も批判されるのは、サイドバックだ。即戦力を補強した中盤から前線に比べ、サイドバックにはそれほど優秀な選手が集まっているわけではない。ダニーロ・ダンブロージオ、ダヴィデ・サントンもそれほど高い評価を受けているわけではなく、サイドバックこそインテルの弱点と見られてしまっている。
それは現役時代にインテルのDFを務めていたイヴァン・コルドバ氏も変わらない。伊『Calciomercato』によると、同氏はジェイソン・ムリージョとジョアン・ミランダが組むセンターバックについては高い評価を下しているが、サイドバックこそ問題だとコメントしている。
「ムリージョはフィットしている。彼は1年目に自信を得て、ポジティブなシーズンを過ごした。パートナーのミランダもとてもいい。サイドバックが本当の問題だ」
出場機会こそ限られているが、日本代表DF長友佑都もサイドバックの選手だ。このポジションがインテルの穴と捉えられてしまっている。もちろんサイドバックだけが不調の原因ではないが、選手の能力的にサイドバックは不十分との見方だ。インテルではハビエル・サネッティやマイコンなどワールドクラスのサイドバックが揃っていたが、今は当時ほど豪華ではない。長友にとっては屈辱的な意見だが、インテルの穴はサイドバックにあるのだろうか。