近年は足元の技術に長けたGKが重宝されるが、GKがボールを持つことには多大なリスクがあることも忘れてはならない。それを改めて証明したのがバルセロナGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンだ。
テア・シュテーゲンは2日のセルタ戦で味方からのバックパスを受け、冷静にボールをキープ。左からはパブロ・エルナンデスが詰めてきていたが、エルナンデスの頭上を越えるパスを蹴ろうとしたのか、フワリとしたボールを左サイド目がけて蹴った。しかしこれがエルナンデスの体に当たってしまい、そのままゴールに入ってしまった。
テア・シュテーゲンのミスは信じられないレベルのものだが、バルセロナのGKでこうしたミスをした選手は他にもいる。それはあのビクトール・バルデスだ。バルデスは2005年のバレンシア戦で、蹴ったボールがダビド・ビジャの足に当たってそのままゴールに入ってしまうミスを犯している。テア・シュテーゲンと全く同じ類のミスだ。
スペイン『as』もテア・シュテーゲンが初めての存在ではないと伝えており、バルデスはここからバルセロナに欠かせないGKへと成長していった。テア・シュテーゲンもこの経験を活かしてくれることだろう。バルセロナのGKには特に足元の技術が求められるが、こうしたリスクがあることも忘れてはならない。