清武、股抜きスルーパスで先制弾を演出するも…… セビージャ、9人のエイバルにドロー

エイバルはGKとDFの2人が退場

エイバルはGKとDFの2人が退場

先制点を絶妙アシストで演出した清武 photo/Getty Images

日本代表MF清武弘嗣が所属するセビージャは17日、リーガ・エスパニョーラ第4節で乾貴士のエイバルと対戦した。試合はエイバルの本拠地イプルーアで行われ、清武は2試合ぶりにスタメン復帰を果たす。リーガ史上初の日本人対決として注目されたが、乾はベンチ外となり歴史に残る一戦はお預けとなった。

第3節の時点で2位につけるセビージャと6位につけるエイバルの一戦。互いに序盤戦で好調なスタートをきった両チームは守備陣が奮闘し拮抗した展開が続く。次第にエイバルがセビージャのゴール前まで迫る機会が増えるが、この状況をMF清武が打開する。

27分、ハーフウェイライン手前でボールを受けた清武は、ドリブルで持ち上がるとディフェンスラインの裏へ巧みに抜け出したFWビエットに、相手DFの股を通してスルーパスを供給する。ビエットは右足アウトサイドでゴール左隅に流し込んでセビージャが先取点を奪った。ラス・パルマス戦、UEFAチャンピオンズリーグでは出場機会を得られなかった清武が、ビエットのゴールを演出。ビエットは昨季アトレティコ・マドリードでは1得点のみだったが、今季はすでに3得点目をマークしている。
前半終了間際、追いかけるエイバルにアクシデントが発生する。セビージャMFガンソのスルーパスに飛び出したエイバルGKジョエルがMFホアキン・コレアを倒して一発退場。エイバルは2試合続けてGKが退場する事態に陥った。セビージャがゴール前、絶好の位置でFKのチャンスを得るも、追加点を奪えず1点リードのまま試合を折り返す。

後半、劣勢に立たされたエイバルをスタジアムの観衆が後押しする。スタンドのエイバルサポーターはペドロ・レオンの名前を大合唱。する64分、セビージャのパスミスをついてカウンター攻撃を仕掛けると、DFルナのクロスを受けたMFペドロ・レオンが右足かかとでのお洒落なトラップから左足を一閃。ゴールネットが揺れた瞬間、スタジアムは大歓声に包まれた。エイバルは1人少ない状態で同点に追いつき、ペドロ・レオンは3試合連続ゴールを記録する。

勢いを引き寄せたいエイバルだったが、MFダニ・ガルシアがFWビエットを倒して2人目の退場。セビージャはゴール前にクロスを送り込んで決定機を作り出すも、追加点を奪えず試合終了のホイッスルを聞く。セビージャは結局、数的優位をいかすことができず、1-1で引き分けた。今季もアウェイでの苦戦傾向は続きそうだ。

[メンバー]
エイバル:ジョエル、カパ、ガルベス、ルジューヌ、ルナ、ペドロ・レオン(→エスカランテ 88)、ダニ・ガルシア、フラン・リコ、ベベ(→アレイティオ 45)、セルジ・エンリチュ、キケ・ガルシア(→ルベン・ペーニャ 62)

セビージャ:シリグ、メルカード、カリーソ(→イボーラ 49)、ラミ(→エスクデロ 14)、コロジエチャク、クラネビッテル、清武、ガンソ、コレア、ベン・イェデル(→ビトロ 46)、ビエット

[スコア]
エイバル 1-1 セビージャ

[得点者]
エイバル:ペドロ・レオン(64)
セビージャ:ビエット(27)

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