今夏にアーセナルへ移籍した日本代表FW浅野拓磨を、どれだけのアーセナルサポーターが信頼しているだろうか。ほとんどの人は名前も顔もプレイスタイルも知らなかったはずで、戦力にはならないと気にもしていなかったことだろう。
しかし、浅野はリオデジャネイロ五輪での2得点に続いて、先日のワールドカップアジア最終予選のタイ代表戦でも得点を奪って見せた。英『Daily Star』は、この得点に浅野がプレミアリーグで成功するヒントがあるかもしれないと興奮気味だ。
浅野の得点は味方のロングボールを追いかけたところからスタートし、相手DFがクリアしようと上げた足よりも早く頭で触って抜け出したものだった。同メディアは、浅野には相手DFの足が顔面に当たるかもしれないとの恐怖心がなかったと解説し、プレミアリーグでも通用するハートの強さを見せてくれたと称賛している。
当たりが激しいプレミアリーグでは、相手との接触を恐れることなど許されはしない。レスター・シティで岡崎慎司が受け入れられているのも、岡崎が怖いもの知らずの一面を持っているからでもあるだろう。
リオデジャネイロ五輪に続いて最終予選でも結果を出したことをサポーターも喜んでおり、同メディアのアンケートでは実に83%もの人が浅野がアーセナルで成功を収めるはずだと答えている。
今季はレンタル先のシュツットガルトで経験を積むことになるが、浅野の評価は間違いなく上がっている。ドイツでのプレイもサポーターからチェックされることだろう。まずはシュツットガルトで結果を出す必要があるものの、浅野がアーセナルで活躍する日もそう遠くはないかもしれない。