今夏にフランスのモナコに移籍した元イタリア代表GKのモルガン・デ・サンクティスは、1994年のデビューから複数のクラブでプレイしてきた渋い名手だ。イタリア代表にもコンスタントに呼ばれていたが、ジャンルイジ・ブッフォンの存在が大きすぎたために出場機会はほとんどなく、イタリアの名脇役だったとの印象が強い。
もう39歳を迎えたデ・サンクティスはキャリアの中で複数のアタッカーと対峙してきたが、その中で最も厄介だったフリーキッカー、テクニックのあった選手を明かしてくれた。仏『Monaco TV』が伝えている。
「No1はシニシャ・ミハイロビッチだ。その次がアンドレア・ピルロ、そしてジュニーニョだね。僕が見てきた中で最高のフリーキッカーだよ。3人とも並外れたテクニックを持っていたんだ。最もテクニックのある選手では、3人の名前が浮かんだ。ジネディーヌ・ジダン、アレッサンドロ・デル・ピエロ、フランチェスコ・トッティだ。それにアントニオ・ディ・ナターレもね。彼はあまり話題に挙がらないけど、それはウディネーゼにいたからだ。彼のテクニックは凄かったよ」
「才能を無駄にしていたのはアントニオ・カッサーノだ。彼は巨大な才能を持っていたけど、常に仕事に集中しなければいけないことを理解していなかった。彼はいくつかの重大なことを達成したけど、もっと多くのことができたはずさ」
ミハイロビッチとピルロといえばセリエAを代表するフリーキッカーであり、デ・サンクティスらGKにとっては非常に厄介な存在だったことだろう。その他に名前が挙がった選手もイタリアの名手ばかりで、大ベテランのデ・サンクティスらしい時代を感じさせる選出となった。