ロナウジーニョ、デコ、ハート…… ”大胆改革者”ペップによって切り捨てられた名手たち

改革はチームスタイルだけにあらず

マンチェスター・シティの指揮官に就任したジョゼップ・グアルディオラは、さっそく自身の哲学をチームに落とし込み、マンCはポゼッション率の高いチームになった。リーグ開幕戦のサンダーランド戦でも最終ラインが高い位置を取り、グアルディオラの改革が徐々に始まっていることを感じさせた。

しかし、改革はこれだけではない。グアルディオラはこれまでの監督キャリアでチームに独自のスタイルを植え付ける改革もおこなってきたが、主力として君臨していた選手を半ば追放に近い形で切り捨てる改革もしてきた。今回のマンCでいうなら、守護神ジョー・ハートだろう。ハートがグアルディオラの好むタイプのGKなのは間違いないが、ハートを見捨てるスピードは非常に速かった。

英『Daily Mail』は、グアルディオラにとってハート外しは当然のことだと指摘している。グアルディオラはバルセロナ、バイエルンでもキープレイヤーを簡単に切ってきた前例があるからだ。バルサでは、就任のお披露目会見でロナウジーニョ、デコ、エトーの3人は構想に入っていないと明言。チームよりも個が目立つことはあり得ないとの考えを強調した。
さらにバイエルンではチームの看板選手だったシュバインシュタイガーとの関係に問題があったと言われており、シュバインシュタイガーは昨夏にマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を選択している。マンUに移籍した際もグアルディオラはシュバインシュタイガーの体がキレていないと語り、トップレベルを維持することが難しいとの見方を示している。

今回のハートも、長年マンCを支えてきた守護神だ。しかしグアルディオラは恐れることなくハートをスタメンから外し、構想外だということをアピールしている。グアルディオラにとっては不要な選手を大胆に外すことも改革の1つであり、マンCでもこれまでのキャリアと同じやり方でチームを組み立てている。

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