[リオ五輪]想定外の5失点 日本、怒涛の猛追で1点差に迫るもナイジェリアに敗れ初戦を落とす

前半11分までに4得点

グループB 第1節 ナイジェリア 5-4 日本
2016年8月4日/マナウス/現地21時キックオフ

リオデジャネイロ五輪日本代表は現地時間4日、グループステージ第1節でナイジェリア代表と対戦した。試合はマナウスのアレーナ・アマゾニアで開催され、日本代表はMF遠藤をアンカーに置く[4-3-3]の布陣で臨んだ。
スコアは早い時間帯に動く。6分、ナイジェリアFWエゼキエルが右サイドを突破してシュートを放つ。このシュートはGK櫛引が弾き出すもこぼれ球をローマでプレイする19歳のFWサディク・ウマールに押し込まれ、先制点を許してしまう。だが、ここから点の奪い合いとなる。

10分、MF南野がボックス内で倒されてPKを獲得。キッカーの興梠はゴール右隅に流し込んで同点に追いつくと、直後の10分、右サイドから供給されたクロスをファーサイドで受けたMFエテボが、胸トラップから左足を振り抜いてネットを揺らし勝ち越す。すると11分、MF大島のパスを受け中央を突破した南野がドリブルでボックス内に侵入すると、相手GKの股を抜くシュートを決めて試合を振り出しに戻した。
試合が拮抗した展開となっていた42分、ナイジェリアが3度目のリードを奪う。MFエテボが放ったシュートを日本代表DFがクリアミス。こぼれたボールに素早く反応したエテボが勝ち越し点を奪った。日本代表は2-3と追いかける状況で迎えた後半。同点に持ち込みたかった日本代表だが、51分にDF塩谷がFWウマールをボックス内で倒してPKを与えてしまう。キッカーのMFエテボは、冷静にゴール左に流し込み追加点を重ねた。

日本代表の手倉森誠監督は53分、MF原川に代えてFW浅野をピッチに送り込み布陣を[4-4-2]に変更する。攻勢に出たい日本代表だったが、ディフェンスラインでのパスを回しでボールを奪われると、MFミケルに左サイドからクロスを送り込まれる。これをGK櫛引が前へ出て足でクリアするも、こぼれ球に反応したMFエテボが無人のゴールに蹴りこんでリードを3点差に広げた。だが70分、左サイドを突破したDF藤春のクロスに途中出場したFW浅野がヒールシュートで合わせてネットを揺らし、2点差に迫る。

その後ナイジェリアが慎重にボールを回す時間帯が続いたが、試合終了間際に途中出場したFW鈴木武蔵がボックス内で相手DFをかわして狙いすましたシュートを決め1点差に迫る。だがそのまま試合終了。日本代表はリードされる状況から粘り強く得点を重ねたが初戦で黒星を喫した。

日本代表は8日にコロンビア代表と対戦する予定となっている。同日に行われた試合でコロンビアはスウェーデンに2-2で引き分けた。

[日本代表]
監督
手倉森 誠

GK
櫛引政敏(鹿島アントラーズ)

DF
室屋 成(FC東京)
塩谷 司(サンフレッチェ広島)
植田直通(鹿島アントラーズ)
藤春廣輝(ガンバ大阪)

MF
遠藤 航(浦和レッズ)
原川 力(川崎フロンターレ)
大島僚太(川崎フロンターレ)

FW
南野拓実(レッドブル・ザルツブルク)
興梠慎三(浦和レッズ)
中島翔哉(FC東京)

交代出場
53分 FW浅野拓磨(アーセナル)
(OUT 原川 力)
70分 FW鈴木武蔵(アルビレックス新潟)
(OUT 興梠慎三)
分 MF矢島慎也(ファジアーノ岡山)
(OUT 中島翔哉)

[得点]
ナイジェリア代表 5:ウマール(6)、エテボ(10、42、52、66)
日本代表 4:興梠(9)、南野(11)、浅野(70)、鈴木(90+)

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