リオ五輪直前に“完敗”の手倉森ジャパン 世界における立ち位置を知り、メダル獲得への挑戦が始まる

ネイマール擁するブラジルが勝利

ネイマール擁するブラジルが勝利

オリンピックに挑む手倉森監督 photo/Getty Images

8月4日からオリンピックに挑むU-23日本代表が7月30日、U-23ブラジル代表と親善試合で対戦した。

日本は1月に開催されたオリンピック最終予選でも主力選手として活躍したDF植田直通やMF遠藤航らに加え、オーバーエイジ選手として選出されたDF塩谷司、DF藤春廣輝、FW興梠慎三も先発出場。対するブラジルもオーバーエイジ枠としてチームに加わっているネイマールらがスターティングメンバーに名を連ねている。

試合は序盤からブラジルがボールを保持。しかし日本も最前線の興梠から積極的にプレスをかけ、ブラジルに自由を許さない。また15分には興梠を起点として攻撃の形を作り出す。しかしその後はブラジルが攻勢。18分、MFフェリペ・アンデルソンが強烈なミドルシュートで日本のゴールを襲うと、その直後にもリターンパスに抜け出したFWジェズスがシュートを放つ。いずれもゴールとはならなかったが、立て続けに決定機を作り出した。
その後も押し込まれるなかで耐えていた日本だが、33分、FWガブリエウ・バルボサのドルブルを止められずゴール前への侵入を許すと、バルボサのシュートはブロックに入った植田に当たってゴールイン。ブラジルが遂に先制点を奪う。

さらにブラジルは38分にチアゴがバー直撃のミドルシュートを放つと、39分にもネイマールがバー直撃のフリーキックを披露。また、41分にはコーナーキックからDFマルキーニョスが強烈なヘディングシュートでネットを揺らし、リードを2点に広げて前半の45分間を終えた。

後半開始から日本はFW浅野拓磨、MF大島僚太らを投入。しかし流れは変わらず、後半もブラジルが次々と決定機を作り出す。また、52分には日本がこの試合初めての決定機を迎えるも、興梠をパスを受けたMF中島翔哉はゴールーキーパーとの1対1を決められない。

その後は前半に比べ、ボールを持つ時間、そしてシュート数が増えた日本は77分、トレーニングパートナーとして代表チームに帯同している若手選手を投入。ジュビロ磐田に所属するFW小川航基やアビスパ福岡DF冨安健洋がピッチに送り込まれる。

しかし試合は2-0のままタイムアップ。優勝候補のブラジルに敗れて最後のテストマッチを終えた。オリンピックの初戦は現地時間8月4日、ナイジェリアと対戦する。1月にアジアを制し、オリンピック開幕直前はブラジルに完敗を喫したU-23日本代表が“本番”でどのようなサッカーを披露してくれるのか注目だ。

[メンバー]
GK:中村航輔(→櫛引政敏 46)
DF:室屋成、植田直通、塩谷司(→岩波拓也 74)、藤春廣輝(→亀川諒史 59)
MF:遠藤航(→冨安健洋 77)、原川力(→大島僚太 46)、矢島慎也(→浅野拓磨 46)、中島翔哉(→小川航基 77)、南野拓実
FW:興梠慎三(→井手口陽介 69)

[スコア]
U-23日本代表 0-2 U-23ブラジル代表

[得点者]
U-23ブラジル代表:ガブリエウ・バルボサ(33)、マルキーニョス(41)

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