U-23日本代表でもエースとして活躍し、A代表にも呼ばれるようになったサンフレッチェ広島FW浅野拓磨は、今や世界が注目する若手ストライカーとなった。そのスピードに世界が衝撃を受けており、名門アーセナルが正式オファーを提示したと言われている。浅野にとってアーセナル移籍は大きすぎるステップアップだが、英『METRO』は浅野の獲得に待ったをかけている。
同メディアは近年日本人選手が世界で活躍していることを十分理解しており、ブンデスリーガには複数の優れた選手がいると伝えている。しかし、これまでヴアーセナル指揮官のアーセン・ヴェンゲルはアジア人選手を上手く活かせた試しがない。日本人選手では稲本潤一、宮市亮がヴェンゲルの下でプレイしたが、どちらもインパクトは残せなかった。さらに日本人選手ではないが、韓国人FWのパク・チュヨンもヴェンゲルの下で苦しんでいた選手だ。
同メディアは浅野も同じことになるのではないかと不安視しており、ヴェンゲルの目が本当に正しいのか疑っている。浅野も宮市と同様に加入後レンタルに出されると予想されており、まずはそこで結果を残す必要がある。問題はその後アーセナルに戻ってこられるかどうかだが、残念ながら宮市はそうならなかった。宮市の場合は度重なる負傷も原因だが、浅野もレンタル先で埋もれてしまう可能性も大いに考えられる。
同メディアの主張通りアーセナルサポーターはあまり日本人選手に良いイメージを抱いてはいないだろう。今季はそうしたイメージをレスター・シティFW岡崎慎司が払拭してくれた部分はあるが、浅野はアーセナルサポーターの目を変える選手となるか。