[速報EURO43]スペイン撃沈 GKブッフォンを破れず、緻密なイタリアがリベンジを果たす

イタリアのBBCに軍配

ラウンド16 イタリア 2-0 スペイン
2016年6月27日 /サン=ドニ/ 現地18時キックオフ

前回大会決勝の対戦カードがはやくもラウンド16で実現した。スペイン代表のMSN(モラタ、ダビド・シルバ、ノリート)とイタリア代表のBBC(バルザーリ、ボヌッチ、キエッリーニ)が激突し、世界最高峰の攻防戦が繰り広げられると注目された一戦がキックオフを迎えた。

試合前の予想に反し序盤はイタリアがボールを保持する展開となる。スペインはなかなか主導権を握り返すことができないまま時間が過ぎると33分、DFセルヒオ・ラモスがボールを受けたイタリアFWペッレを倒して、ゴール正面の格好の位置で直接FKを与えてしまう。キッカーのFWエデルが低い弾道の強烈なシュートを放つとGKデ・ヘアが弾き出す。だがMFジャッケリーニがこのボールに詰めると、こぼれ球をDFキエッリーニが押し込んでイタリアが試合の均衡を破る先制点を手にした。
3連覇を目指すスペインは1点ビハインドで後半を迎えると、デル・ボスケ監督はFWノリートに代えてFWアドゥリスをピッチに送り出す。だが、イタリアのゴール前まで攻めこむも得点に結びつけることができない。そこで70分にFWルーカス・バスケス、81分に負傷したFWアドゥリスに代えてFWペドロを投入する。試合終盤にはパワープレイでロングボールに反応したDFピケがシュートを蹴りこむも、GKブッフォンが好セーブを見せて弾き出す。

このまま1-0で試合終了を迎えるかと思われたが、アディショナルタイムにイタリアが試合を決定づける追加点を奪取する。MFインシーニェのサイドチェンジを受けたDFダルミアンは、ボックス内に侵入しラストパスを供給。ボールはセルヒオ・ラモスに当たるも、勢いは衰えずそのままFWペッレがボレーシュートを蹴りこんで、2点目を奪取した。

試合はそのまま終了。4年前のファイナルで敗れていたイタリアはスペインに2-0で勝利して雪辱を晴らした。7月2日に行われる準々決勝ではドイツと対戦する予定となっている。

大会前にはスター選手がおらず期待度の低かったイタリアだったが、スペインのサッカーを序盤から徹底的に抑えこんでサプライズを起こした。スペインはグループリーグ終了から中5日空いていたとはいえ、4試合とも不動の先発メンバーで臨み、デル・ボスケ監督の起用法に疑問が残る形となってしまった。

[イタリア代表]
監督
アントニオ・コンテ

GK
ジャンルイジ・ブッフォン(ユヴェントス)
DF
アンドレア・バルザーリ(ユヴェントス)
レオナルド・ボヌッチ(ユヴェントス)
ジョルジョ・キエッリーニ(ユヴェントス)

MF
ダニエレ・デ・ロッシ(ローマ)
アレッサンドロ・フロレンツィ(ローマ)
マッティア・デ・シリオ(ACミラン)
マルコ・パローロ(ラツィオ)
エマヌエレ・ジャッケリーニ(ボローニャ)

FW
グラツィアーノ・ペッレ(サウサンプトン/イングランド)
エデル(インテル)

交代出場
54分 MFチアゴ・モッタ(パリ・サンジェルマン)
(OUT ダニエレ・デ・ロッシ)
82分 FWロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)
(OUT エデル)
マッテオ・ダルミアン(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
(OUT フロレンツィ)

[スペイン代表]
監督 ビセンテ・デル・ボスケ

GK
ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)

DF
ファンフラン(アトレティコ・マドリード)
ジェラール・ピケ(バルセロナ)
セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)
ジョルディ・アルバ(バルセロナ)

MF
セルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)
セスク・ファブレガス(チェルシー/イングランド)
アンドレス・イニエスタ(バルセロナ)

FW
ダビド・シルバ(マンチェスター・シティ/イングランド)
アルバロ・モラタ(ユヴェントス/イタリア)
ノリート(セルタ)

交代出場
46分 FWアリツ・アドゥリス(アスレティック・ビルバオ)
(OUT ノリート)
70分 FWルーカス・バスケス (レアル・マドリード)
(OUT アルバロ・モラタ)
81分 FWペドロ・ロドリゲス(チェルシー/イングランド)
(OUT アリツ・アドゥリス)

※所属チームは、2015/16シーズンです。

[得点]
イタリア 2:キエッリーニ(33)、ペッレ(90+)
スペイン 0

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