Group_D 第3節 チェコ 0-2 トルコ
2016年6月21日/ランス/現地21時キックオフ
EURO2016のグループDは最終節を迎え、現在3位のチェコと4位のトルコが対戦した。他グループのこれまでの結果により、決勝トーナメント進出のボーダーラインが現時点では勝ち点4となったため、チェコはこの試合で勝利すれば次のステージへコマを進めることができる。一方、トルコが勝利すればグールプAのアルバニアとグループCの北アイルランドと勝ち点3で並び、グループリーグ突破へ望みをつなぐこととなる。
そんな中、チェコボールでキックオフされた試合は、開始10分に早くも動いた。トルコは18歳のモルがカウンターから右サイドを突破すると、ゴール前へパスを送る。すると、そこへ走り込んだユルマズが右足で合わせ、トルコが今大会初ゴールを挙げた。
失点直後の16分、反撃に出たチェコが右のコーナーキックを得ると、そのクロスにシボクが頭で合わせる。しかし、これは惜しくも左ポストに阻まれ、チェコはスコアをタイに戻すことができなかった。
その後、チェコはサイド起点に攻撃を仕掛けて徐々に自分たちのペースに持ち込むが、決定機を決めきれない。それに対してトルコは、モルを中心にカウンターを仕掛けるが、こちらはシュートにすら行くことができず、チェコの1点ビハインドで試合を折り返した。
後半に入ると開始早々に流血騒ぎがあったが、前半同様にチェコがボールを支配する。しかし、65分に少し距離のある位置で得たセットプレイからトルコが追加点を挙げる。フリーキッカーを務めたイナンがゴール前へアーリークロスを入れると、トパルがゴールエリア右手前にいたトゥファンへボールを落とす。トゥファンがダイレクトで右足を振り抜き、豪快にゴールネットを揺らした。
その後、両チーム一進一退の攻防を見せるが、試合はこのまま終了。トルコが逆転でグループリーグ3位に滑り込み、決勝トーナメント進出へ望みをつないだ。それに対しチェコは、残念ながらグループリーグ敗退が決まってしまった。
[チェコ代表]
監督
パヴェル・ヴルバ
GK
ペトル・チェフ(アーセナル/イングランド)
DF
パヴェル・カデジャーベク(ホッフェンハイム/ドイツ)
トーマシュ・シヴォク(ブルサスポル/トルコ)
ロマン・フブニーク(ヴィクトリア・プルゼニ)
ダニエル・プディル(シェフ・ウェンズデー/イングランド)
MF
ダビド・パヴェルカ(カスムパシャ/トルコ)
ブラディミール・ダリダ(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
ヤロスフラ・プラシル(ボルドー/フランス)
FW
ボジェク・ドチュカル(スパルタ・プラハ)
トマシュ・ネチド(ブルサスポルト/トルコ)
ラディスラフ・クレイチー(スパルタ・プラハ)
交代出場
57分 ミラン・シェコダ(スラビア)
(OUT ダビド・パヴェルカ)
71分 ヨセフ・シュラル(スパルタ・プラハ)
(OUT ボジェク・ドチュカル)
90分 ダニエル・コラージュ(プルゼニュ)
(OUT ヤロスフラ・プラシル)
[トルコ代表]
監督
ファティ・テリム
GK
ボルカン・ババジャン(イスタンブールBB)
DF
ギョクハンギョニュル(フェネルバフチェ)
メフメト・トパル(フェネルバフチェ)
ハカン・バルタ(ガラタサライ)
イスマイル・コイバシュ(ベシクタシュ)
MF
オザン・トゥファン(フェネルバフチェ)
セルチュク・イナン(ガラタサライ)
エムレ・モル(ノアシャラン/デンマーク)
アルダ・トゥラン(バルセロナ/スペイン)
ヴォルカン・シェン(フェネルバフチェ)
FW
ブラク・ユルマズ(北京国安/中国)
交代出場
61分 オウズハン・エジャクップ(ベシクタシュ)
(OUT ヴォルカン・シェン)
69分 オルジャイ・シャハン(ベシクタシュ)
(OUT エムレ・モル)
90分 ジェンク・トスン(ベシクタシュ)
(OUT ブラク・ユルマズ)
※所属チームは、2015/16シーズンです。
[得点]
トルコ:ユルマズ(10)、トゥファン(65)