Group_C 第3節 ドイツ 1-0 北アイルランド
2016年6月21日/パリ/現地18時キックオフ
EURO2016もついにグループリーグ最終戦。勝ち点4のドイツと勝ち点3の北アイルランドが激突した。ドイツはキミッヒ、マリオ・ゴメスが初先発をつかみ取り、注目が集まるところだ。一方、北アイルランドは2戦目と全く同じ11人が先発メンバーに名を連ねた。
今大会で初めて典型的なセンターフォワードを起用してきたドイツは中央突破からチャンスをつかむ。最前線に入るゴメスのポストプレイやボアテングのロングフィードなどで決定機を迎えるも、北アイルランドGKマッガバンの好守によりゴールは生まれず。しかしついに30分、ドイツが待望の先制点を手にする。ゴメスに楔が入り、それをワンタッチで裏へ流すとミュラーが抜け出す。ミュラーはシュートチャンスを逸するが、ゴメスへと落とすとこれを左足でDFに当てながらも流し込む。
ドイツはその後もボールを支配し続け、追加点のチャンスを迎えるも決めきれず。前半は1点リードで終了した。
後半も攻撃が機能し続けるドイツ。ゲッツェに立て続けにビッグチャンスが訪れるものの、またもGKマッガバンの好セーブなどで追加点はならず。北アイルランドも時折カウンターを繰り出すものの、どうしても走る距離が長くなり、大きな脅威は与えられない。その後、交代などで北アイルランドは同点を狙うものの、頼みのセットプレイもゴール前で得ることはできず、試合は終了。ドイツが前半に挙げた1点を守り切っている。
この勝利によってドイツは得失点差ながら1位突破を決めた。また、他会場の結果により、北アイルランドは3位となり決勝トーナメント進出は他グループの結果次第となっている。
ドイツはここ2戦、ゲッツェを偽9番として起用していたが、この試合ではマリオ・ゴメスを最前線に据えたのが奏功した形だ。序盤から選手たちは采配の意図を感じさせるプレイを続け、それがゴールへとつながった。決勝トーナメントに進出し、これからさらなる強豪と戦うことが予想されるが、ゴメスはこの試合で定位置をつかんだといえるだろう。また、同じくこの試合が本大会初先発初出場となったキミッヒも右サイドバックとして効果的なプレイを見せた。相手が格下ということもあり、攻撃面で大きな違いを見せ、先発奪取をアピールしている。一方、北アイルランドはここにきて最高のドイツと当たったのが不運といえよう。マッガバンの好守により、1点に抑えたものの内容的には完敗となった。しかし、得失点差によって決勝トーナメント進出チームが決まる可能性のある3位において、この結果は大きなものになるかもしれない。
［ドイツ代表］
監督 ヨアヒム・レーヴ
GK
マヌエル・ノイアー（バイエルン）
DF
ヨナス・ヘクター（ケルン）
マッツ・フンメルス（ドルトムント）
ジェローム・ボアテング（バイエルン）
ジョシュア・キミッヒ（バイエルン）
MF
サミ・ケディラ（ユヴェントス/イタリア）
トニ・クロース（レアル・マドリード/スペイン）
トーマス・ミュラー（バイエルン）
メスト・エジル（アーセナル/イングランド）
マリオ・ゲッツェ（バイエルン）
FW
マリオ・ゴメス（ベシクタシュ/トルコ）
交代出場
55分 アンドレ・シュールレ（ヴォルフスブルク）
（OUT マリオ・ゲッツェ）
69分 バスティアン・シュヴァインシュタイガー（マンチェスター・ユナイテッド/イングランド）
（OUT サミ・ケディラ）
76分 ベネディクト・ヘベデス（シャルケ）
（OUT ジェローム・ボアテング）
［北アイルランド代表］
監督 マイケル・オニール
GK
マイケル・マッガバン（ハミルトン/スコットランド）
DF
ギャレス・マコーリー（ウェストブロム/イングランド）
クレイグ・キャスカート（ワトフォード/イングランド）
ジョニー・エバンス（ウェストブロム/イングランド）
アーロン・ヒューズ（メルボルン/オーストラリア）
MF
スティーブン・デイビス（サウサンプトン/イングランド）
オリバー・ノーウッド（レディング/イングランド）
コリー・エバンス（ブラックバーン/イングランド）
ジェイミー・ウォード（ノッティンガム/イングランド）
スチュアート・ダラス（リーズ/イングランド）
FW
コナー・ワシントン（QPR/イングランド）
交代出場
59分 カイル・ラファティ（バーミンガム/イングランド）
（OUT コナー・ワシントン）
70分 ジョシュ・メイジェニス（キルマーノック/スコットランド）
（OUT ジェイミー・ウォード）
84分 ナイアル・マッギン（アバディーン/スコットランド）
（OUT コリー・エバンス）
※所属チームは、2015/16シーズンです。
［得点］
ドイツ：マリオ・ゴメス（30）
