Group_D 第3節 チリ 4-2 パナマ
2016年6月14日/フィラデルフィア/現地19時06分キックオフ
4日に開幕したコパ・アメリカは、とうとう折り返し地点であるグループステージの最終日を迎えた。この日、今大会では苦戦を強いられている昨年覇者のチリと累積警告で主力を欠くパナマが、グループD決勝トーナメント進出枠の残り1枠をかけて対戦。チリは引き分け以上、パナマは勝利で、次のステージへコマを進めることができる。
パナマボールでキックオフされた試合は、驚きの幕開けとなった。パナマは開始早々の5分、相手のミスから高い位置でボールを奪うと、ペナルティエリア右手前からカルマゴが思い切って右足を抜く。少しアウト回転がかかったボールは、GKの手を弾いてゴールネットに吸い込まれ、先制点を挙げた。
しかし、ブラジルの二の舞になることだけは避けたいチリはすぐに反撃に出る。失点直後の15分、ビダルとのワンツーでペナルティエリア内へ侵入したサンチェスがシュートを打つ。GKに一度は弾かれるも、こぼれ球にバルガスが反応してスコアをタイに戻した。
その後も、ビダルなどを中心にパナマを攻めたてるチリだが、相手GKのファインセーブにも遭い、ドローで前半を終えるかと思われた。しかし前半終了間際の43分、ボーセジュールの左からのクロスをバルガスが頭で合わせて勝ち越しに成功。チリがスコアを2-1として試合を折り返した。
後半に入ってもチリの勢いは止まらない。50分、バルガスのクロスをサンチェスが右足のボレーで合わせて追加点を挙げ、2点差とする。その後、パナマはセットプレイから途中出場のアローヨ、チリは再びサンチェスと、両チーム1点ずつを加えて4-2でチリがパナマに勝利した。
この結果、不安を残すグループステージとなったが、グループDでは優勝候補の最右翼であるアルゼンチンに続いて昨年覇者のチリが順当にコマを進めた。そして、グループAはアメリカとコロンビア、グループBはペルーとエクアドル、グループCはメキシコとベネズエラと決勝トーナメント進出チームがついに出揃うこととなった。
[チリ代表]
監督
ファン・アントニオ・ピッツィ
GK
クラウディオ・ブラボ(バルセロナ/スペイン)
DF
マウリシオ・イスラ(マルセイユ/フランス)
ガリー・メデル(インテル/イタリア)
ゴンサロ・ハラ(ウニベルシダ・デ・チリ)
ジャン・ボーセジュール(コロコロ)
MF
チャルレス・アランギス(レヴァークーゼン/ドイツ)
マルセロ・ディアス(セルタ/スペイン)
アルトゥーロ・ビダル(バイエルン/ドイツ)
FW
ホセ・ペドロ・フエンサリダ(ウニベルシダ・カトリカ)
エドゥアルド・バルガス(ホッフェンハイム/ドイツ)
アレクシス・サンチェス(アーセナル/イングランド)
交代出場
60分 エドソン・プッチ(LDUキト/エクアドル)
(OUT ジャン・ボーセジュール)
90分 エンツォ・ロコ(エスパニョール/スペイン)
(OUT ガリー・メデル)
90分 パブロ・エルナンデス(セルタ/スペイン)
(OUT アルトゥーロ・ビダル)
[パナマ代表]
監督
エルナン・ダリオ・ゴメス
GK
ハイメ・ペネド(サプリサ/コスタリカ)
DF
アドルフォ・マチャド(サプリサ/コスタリカ)
ハロルド・クミン(アラフエレンセ/コスタリカ)
ロデリック・ミレル(サンフランシスコ)
ルイス・エンリケス(タウロ)
MF
アミルカル・エンリケス(アメリカ・デ・カリ/コロンビア)
ガブリエル・ゴメス(カルタヒネス/コスタリカ)
ミゲル・カマルゴ(ミネロス/ベネズエラ)
アルベルト・キンテーロ(サンノゼ/アメリカ)
FW
ルイス・テハダ(フアン・アウリチ/ペルー)
ロベルト・ヌルセ(ミネロス・サカテカス/メキシコ)
交代出場
46分 ガブリエル・トーレス(サモラ/ベネズエラ)
(OUT ルイス・テハダ)
46分 アブディエル・アローヨ(アラベ・ウニド)
(OUT ロベルト・ヌルセ)
71分 リカルド・ブイタルゴ(フアン・アウリチ/ペルー)
(OUT アルベルト・キンテーロ)
※所属チームは、2015/16シーズンです。
[得点]
チリ:バルガス(15、43)、サンチェス(50、89)
パナマ:カマルゴ(5)、アローヨ(75)