若手の中でも色褪せない輝き データが示すイングランドの10番を背負う男の”天才”ぶり 

中盤で完璧な仕事をこなす

11日に行われたEURO2016グループB第一戦でロシア代表と対戦したイングランド代表は、どこで起用するかが騒がれ続けていたウェイン・ルーニーを中盤に配置してきた。ルーニーは大会前にFWで勝負してみたい意思もあることを明かしていたが、ロシア戦のパフォーマンスを見ればルーニーを中盤で起用したくなるのも頷ける。

英『Sky Sports』によると、ルーニーはこの試合で驚異的なスタッツを記録している。何より驚きなのは、ミスがほとんどないことだ。ルーニーはこの試合で33本のショートパスを蹴り、全て成功させている。さらにこの試合で何度か見られたサイドへのロングボールも、3本中3本とも成功。ワンタッチでのパスも8本中全て成功させている。失敗に終わったのは勝負を仕掛けたスルーパスが5本、クロスが1本合わなかっただけだ。トータルで見るとルーニーのパス成功率は88%となっており、ルーニーは中盤での仕事も完璧にこなしている。

さらにパスだけではない。トラップの面でもグラウンダーのパスを37本受け、浮いたボールを7回トラップしているが、どちらも全くミスがない。この試合のルーニーは決して派手な動きをしていたわけではないが、ミスが少ないのは中盤のポジションを務めるうえで非常に重要な要素だ。
以前より30歳を迎えたルーニーを中盤で起用した方が良いとの意見が多かったが、これらのデータを見るとルーニーはやはり抜群のセンスを持っている。今後も継続して中盤で起用されるかはまだ分からないが、どこで起用してもルーニーは信頼できる選手と言えるだろう。

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