現役時代ラツィオやミランで活躍し、2006年にはイタリア代表をW杯制覇へと導いたアレッサンドロ・ネスタは、現在マイアミFCの監督を務めている。そんな彼がカルチョの現状を語った。
マルタ『Times of Malta』のインタビューで、イタリアサッカーについて聞かれたネスタは「私が見る限り、現在のイタリアサッカーは全ての点において10年前よりレベルが下がっている。ほどんどのチームがラツィオのような資金を得るためのプロジェクト(1990年代後半、イタリアのクラブでは当時初となる株式を上場し、豊富な資金を得た)を持っていないのはわかるけど、他の国よりお金を使わなさすぎるんだよね」と述べ、カルチョの衰退を危惧した。
セリエAのクラブは現在、チャンピオンズリーグなどのヨーロッパの舞台では、豊富な資金をもとに選手の補強を行っているスペインやドイツ勢に押されてしまっている。結果、世界No.1リーグと呼ばれていたセリエAは、かつての面影を失ってしまった。彼らに対抗するために、今のイタリアサッカーには大きな変革が必要なのかもしれない。