今夏に新たなセンターバックの獲得を目指しているバルセロナは、これまでエヴァートンのジョン・ストーンズやパリ・サンジェルマンのマルキーニョスなど即戦力となる若手センターバックをリストアップしてきた。
そんな中、25歳のDFマルク・バルトラがドルトムントに移籍することが発表された。バルトラは今季もリーグ戦で先発出場したのはわずか4試合だけで、出場機会を求めて移籍するのは妥当な判断だ。
この決定についてスペイン『MARCA』は、指揮官ルイス・エンリケとバルサがミスを犯したと批判している。エンリケがバルトラを信頼していなかったのは明らかだが、バルサが探しているセンターバックは空中戦に強く、セットプレイからの得点も期待でき、パス精度も高く、そしてバルサの哲学を理解できる人物だ。同メディアはバルトラがこの要素の多くを満たしていると伝えており、バルトラが将来ワールドクラスのセンターバックになった可能性があると出場機会を与えなかったバルサに納得していない。
今季エンリケはほとんどの試合でジェラール・ピケとハビエル・マスチェラーノを先発で起用していたが、今のバルトラでは2人からスタメンを奪うのは難しい。しかし、エンリケはターンオーバーで2人を休ませる際にもジェレミー・マテューを使うことの方が多かった。同メディアはこの判断にも納得がいかないようで、スペイン代表にも招集され続けているバルトラに出場機会を与えるべきだったとの意見だ。
いつかバルサはバルトラ放出を悔やむ日がくるのか。バルサはクラブの哲学を知る25歳の若手センターバックの育成を間違えたのかもしれない。