2010ワールドカップから2大会連続でグループステージ敗退を喫したイタリア代表には、今夏フランスで開催されるEURO2016でも大きな期待はかかっていない。今回もグループステージを突破できるか不透明な状況で、優勝候補に推す人は少ないだろう。
そんなイタリア代表も、2006ワールドカップでは非常に安定した強さを誇っていた。伊『Rai Sport』によると、当時チームを指揮していたマルチェロ・リッピ氏はいくつかの幸運があったと語り、EURO2016を前に10年前の栄光を振り返っている。
「我々が最も苦しんだのはグループステージ第2戦のアメリカ戦だったね。あの試合はダニエレ・デ・ロッシのエルボーで10人になっていたからね。決勝トーナメントのオーストラリア戦でも我々は10人だった」
「我々にはいくつか幸運があったことも認めなくてはならないね。オーストラリア、ウクライナではなく、より強いチームと当たる可能性もあった。準決勝でドイツを倒したとき、私はトロフィーを掲げることを確信したよ」
当時のイタリア代表に比べればワールドクラスと呼べる選手は少なく、メンバー構成は地味だ。しかし、当時も絶対的な優勝候補というわけではなかった。今回も優勝を信じる者は少ないが、フランスの地でサプライズを起こせるか。