2014ワールドカップの惨敗から立ち直りたいスペイン代表監督のビセンテ・デル・ボスケは、EURO2016に向けて大幅にメンバーを変更した。負傷も関係しているが、ジエゴ・コスタやサンティ・カソルラ、ハビ・マルティネスらが招集外となり、サウール・ニゲスやルーカス・バスケスのように若手選手を積極的に呼んでいる。
一部では経験不足との批判もあるようだが、デル・ボスケは今回の招集メンバーに自信を持っている。スペイン『as』によると、デル・ボスケはチームを再構築するうえで経験の浅い選手が多いのは良いことだと考えており、新たなサイクルを生み出すためにも変化していく必要があるとコメントした。
「今回のメンバーはブラジルワールドカップに参加していなかった者が11人か12人ほどいる。だが、チームを再構築していくうえではポジティブなことだよ。我々は未来のことを考えて変化していかないといけないんだ。スペインには優勝しないといけないなんて義務はないんだ」
EURO2008や2010ワールドカップを制した頃のスペイン代表と比べれば、今回のメンバーはやや物足りないところがある。シャビ・エルナンデスやカルレス・プジョルらの世代が偉大すぎたこともあるが、スペインは新たな世代での戦いを受け入れていかなければならない。今回のEURO2016では優勝候補筆頭というわけではないが、何とか前回王者の意地を見せたいところだ。