21日にユヴェントスとのコッパ・イタリア決勝を戦うミランには、ヨーロッパリーグ出場権を得ること以外にもこの試合に勝たなければならない理由が存在する。それは、クラブがシルヴィオ・ベルルスコーニ会長の就任30年を祝うため、30年に合わせて30個のタイトル獲得を望んでいるからだ。
ここまで同会長は28のタイトルを獲得しており、今回コッパ・イタリアを獲得すれば29になる。そしてセリエA開幕前に開催される昨季リーグ王者とコッパ・イタリア王者で争われるスーペルコッパ・イタリアーナを獲得すれば、望み通りタイトル獲得数を30に乗せることが可能だ。
これまで同会長は指揮官や選手を何度も混乱に陥れ、今季もシーズン途中での指揮官交代や自身の希望する[4-3-1-2]での戦いを求めるなどチームを変な方向へと導いてきた。それでも同会長は最後のコッパ・イタリアを獲得すれば特別な意味を持つシーズンになると考えているようで、選手たちに持っているもの以上の能力を発揮しろと優勝を要求している。同会長のコメントを伊『Tuttosport』が伝えた。
「コッパ・イタリアを獲得すれば今季は新たな意味を持つシーズンとなるだろう。我々は持っているもの全てを出さないといけない。いや、それ以上のものをだ。結果は非常に重要だ。ヨーロッパリーグに行けることになるし、私が会長に就任してからの30年間で29個のトロフィーを獲得したことになるのだからね」
果たしてミランの選手たちは同会長就任30年に合わせてコッパ・イタリア、そしてスーペルコッパ・イタリアーナを制することができるのだろうか。