“ミラクルな”宮市に絶賛の嵐「今季初のビックリマーク」「シュートコースが変わったのは頑張った人間に与えられる幸運ととらえよう」
復活した若きサムライ
コンディションの良さを見せつけた宮市 photo/Getty Images
スポットライトは得てして本田圭佑や香川真司を照らしたがるが、今だけは彼に拍手を送るべきだろう。ドイツ2部のザンクトパウリに所属するFW宮市亮が、“華麗なる復活”を遂げている。
15日に行われたカイザースラウテルン戦で先発出場した日本のスピードスターは、前半開始早々に後方からのフライパスをそのまま左足ボレーで合わせ、先制点を奪取。その後も絶妙なピンポイントクロスで逆転弾をアシストすると、57分にもゴールを挙げ、チームの勝利に貢献している。左膝の負傷により昨年7月から長期にわたって戦線離脱していた宮市だったが、復帰後初となる先発試合で2ゴール1アシストという見事な結果を残した。ザンクトパウリの公式サイトも、この日本人ドリブラーの仕事ぶりを次のように絶賛している。
「なんという先発デビューだ。プレシーズンのテストマッチ、ラージョ・バジェカーノ戦における負傷以来、今季は初となる“ビックリマーク”を残した。それは開始5分だ。リョウは素晴らしい才能の片鱗を見せ、体を倒しながらゴールを決めたことで、スコアを同点に戻した。これは彼にとって非常に感傷的な瞬間だったが、日曜の午後にリョウが成し遂げた素晴らしい仕事は、これがすべてではなかった。22分に圧倒的なクオリティで相手選手を置き去りにすると、そこからピンポイントのクロスを披露。とても残念なのはこの試合でシーズンが終わってしまうことだ」
「しかし宮市亮の仕事はまだ完全ではなかった。なぜなら50分に放ったシュートはバーを直撃し、その7分後にはファーサイドへ“ドライな”ゴールを流し込み、素晴らしい1日に花を添えた。リョウのシュートは相手選手に当たったことでコースが変わったが、これはひたむきに頑張っていた人間だけに与えられる幸運ととらえることにしよう」
宮市亮の仕事ぶりと復帰への執念を、事細かく解説している。同サイトが言及しているように、このゲームがシーズンのラストマッチであることが残念でならない。来季は是非ともこのコンディションを維持しながら、素晴らしいロケットスタートを切ってほしいものだ。