昨季はユヴェントスが決勝まで進んだものの、ここ最近セリエAのクラブはチャンピオンズリーグで成功を収めることができていない。今季もベスト4に残ったのはスペイン2クラブ、ドイツ1クラブ、イングランド1クラブで、セリエAは蚊帳の外だった。そんなイタリアサッカー界は、今大会の準決勝をどう評価するのか。伊『Gazzetta dello Sport』は、今回の準決勝で期待を大きく裏切った人物、チームをランキング形式で紹介した。
5位 マンチェスター・シティ
クラブ史上初の準決勝まで駒を進めたものの、レアル・マドリードに対する戦い方は実に消極的だった。準決勝とは思えないほど実力差があったとの声もあり、面白味が感じられない一戦だったことは確かだ。スペクタクルな試合を望んでいた者にとっては受け入れられないものだったはずだ。
4位 ジョゼップ・グアルディオラ
3シーズン続けてベスト4敗退、それも全てスペイン勢に敗れてしまったバイエルン指揮官グアルディオラも選出されてしまった。フットボールのスタイルや考え方は世界の最先端を行っているのかもしれないが、結果だけを見ればこの3年間グアルディオラ率いるバイエルンには進歩がなかった。
3位 セルヒオ・アグエロ
レアルを倒すためのキーマンと思われていたアグエロだったが、2試合ともピッチを彷徨うだけだった。2ndレグでは終盤に惜しいシュートを1本放ったものの、期待を大きく裏切ることになってしまった。チームとしてチャンスの数が少なかったことも確かだが、あまりにおとなしいパフォーマンスに同メディアも失望したようだ。
2位 トーマス・ミュラー
今やバイエルンで最も得点が期待できる選手でもあるミュラーは、得意にしているはずのPKを失敗してしまった。結果論だが、あれが決まっていればバイエルンが決勝に進めていた可能性もあった。ミュラーも後悔していたが、サポーターもあのPK失敗には失望したことだろう。
1位 ヤヤ・トゥレ
1位に選ばれてしまったのは2ndレグで61分間だけ出場したヤヤ・トゥレだった。同メディアはトゥレに中盤からチャンスを演出してもらうことを期待していたようだが、結果はシュート0、チャンスメイク0と散々な結果に。走行距離も69分に交代したヘスス・ナバスより1km以上少なく、運動量の面でも物足りないと判断されてしまったようだ。
当然ながら敗れた2クラブから選ばれたが、わずか61分しか出場していないトゥレがワースト1位に選ばれたのは意外だった。同メディアはマンCの切り札だったアグエロ、トゥレの2人ともが失望させる内容だったと伝えており、マンCの出来の悪さを象徴する結果となってしまった。