レスター・シティの躍進は、まさに珍事だ。2位につけるトッテナムのように時間をかけて上位に食い込める実力をつけたチームとは違い、レスターは昨季まで残留にしがみついていたチームだ。しかし彼らはこの1年間冗談のような成績を残してきた。
英『Sky Sports』によると、昨年の3月終了時点でのレスターは、29試合を戦って勝ち点はわずかに19。他クラブより1試合消化が少なかったものの、この時点でレスターはリーグ最下位だった。誰もが降格すると予想したが、レスターは4月からの9試合を7勝1分1敗の驚異的な成績で乗り切り、奇跡的に残留を果たした。
しかし、この勢いはそこで止まらなかった。レスターは昨年4月から現在まで41試合を戦って27勝10分4敗で、勝ち点91を獲得している。トッテナム(73)、アーセナル(73)、マンチェスター・シティ(72)に圧倒的な差をつけており、この1年間レスターはプレミア最強のクラブだった。
この成績を見ればレスターが今季リーグ戦を制することに驚きはなく、この1年間レスターに黒 星をつけたチームが4しかいないことが彼らの強さを物語っている。レスターの躍進物語は作り話のようにも思えるが、今のプレミアリーグで彼らとタイトルを争えるチームなど存在しないのだ。