メジャーリーグサッカーのググっても出てこない歴史 <前編>

北アメリカがサッカーの熱にうかされる

北アメリカがサッカーの熱にうかされる

ニューヨーク・シティFCでプレイするアンドレア・ピルロ photo/Getty Images

近年のメジャーリーグサッカー(MLS)の盛り上がりは、データの端々を拾っていくだけでも実感できるものだ。たとえば2015年のシアトル・サウンダーズのスタジアム平均観客動員数は44,247人(参考までに身近な例を挙げると、プロ野球の巨人軍の1試合あたりの2015年平均観客動員数が42,270人である)。毎週45,000人近くのサポーターがスタジアムで雄叫びを上げているわけだ。ヒートアップする観客と、躍動するカカーやアンドレア・ピルロといったスーパースターたち。デイビッド・ベッカムは、マイアミに新しいチームをつくりあげようとしているところだ。いよいよアメリカの地にこのスポーツが根付くときがやってきたのかという感慨とともに、サッカー界にも新しいムーブメントを巻き起こす。そんなある種の熱をMLSは帯びていると言えるだろう。

アメリカは長らく「サッカー不毛の地」と言われてきた。現代においてもなお、アメリカ人の気質にサッカーは合わないとの論調は根強い。ワールドカップ南アフリカ大会中の2010年6月27日付けの『Psycology Today』では、「なぜアメリカ人はサッカーに興味がないのか」と題した記事が掲載され、点がたくさん入らないことや、ドローが多いことなど、7つの理由を挙げてアメリカ文化とサッカーのミスマッチが指摘されていた。確かにアメリカのプロスポーツは得点がよく入るものが多い。アメリカンフットボールなどは得点の方法がいくつも存在するスポーツであり、これは得点が動きやすいようにルールを工夫してきた結果だと言える。NFLでは延長戦も行われるため、ドローで終わることも少ない。勝負事に熱いタチのアメリカ人にとって、なかなか得点が入らずスコアレスでもあっさり終わってしまうサッカーは、少し退屈に映ってしまうのだろう。

このように、アメリカ人のサッカー観は決してポジティブなものばかりではない。いわゆる北米4大プロスポーツの人気に押され、陰の道を歩いてきたのがアメリカのサッカーだったと、一般には思われている。しかし、その歴史は意外にも古い。

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