Jリーグは24日、2016年シーズンの特定の試合において、追加副審(AAR:Additional Assistant Referee)の導入を発表した。
得点の見極めや、ペナルティエリア内でのプレイも正確なレフェリングを行うことを目的とするAARは、両ゴールラインのゴール付近に1名ずつ副審が配置される。同制度は現在、UEFA主要大会(EURO、チャンピオンズリーグなど)や、セリエA、カタールリーグなどで実施されている。
2016年シーズン、JリーグでAARが導入される試合は、Jリーグヤマザキナビスコカップの準決勝と決勝戦、Jリーグチャンピオンシップ(最大5試合)に決定。またJ3リーグでは、6月ころから各節1試合ずつ試験導入されることが発表された。
昨シーズンのJリーグは開幕戦から、ガンバ大阪vsFC東京の試合でG大阪FW宇佐美貴史のドリブルがゴールラインを割ったと思われたがプレイは続き、足が止まったFC東京を相手にG大阪が得点。また清水エスパルスvs鹿島アントラーズでは、金崎夢生のシュートをゴールライン上で清水DFが手を使ってはじき出したが、判定はコーナーキックに。開幕戦からゴールに直結する“微妙な判定”が生まれてしまった。
2016年シーズンはタイトルがかかった試合のみ導入されるAARだが、J3での試験導入などを経て、上手くいけばシーズンを通してJリーグの誤審を大きく減らす存在となるだろう。