「あのタックルがすべてを変えた」 マスチェラーノが語る運命を変えたタックルとは

運命を変えるのはゴールだけじゃない

今やバルセロナに欠かせない選手となったハビエル・マスチェラーノには、バルサでの運命を大きく変えることとなったタックルがあったようだ。

スペイン『SPORT』によると、マスチェラーノはバルサ加入後に自身がチームスタイルに合っていないと感じたという。しかし、そんなマスチェラーノの運命を2010-11シーズンのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で対戦したアーセナルとの2ndレグが変えることとなった。

1stレグを1-2で落としていたバルサは、本拠地カンプ・ノウで迎えた2ndレグに何としても勝利する必要があった。チームはリオネル・メッシの得点などで3-1とリードを手にしていたが、後半終了間際に相手のニクラス・ベントナーにGKと1対1のチャンスを作られてしまう。そこでベントナーに後方から見事なタックルを決めたのがマスチェラーノだった。マスチェラーノはあの場面について次のようにコメントしている。
「バルサにきてから5、6ヶ月したとき、僕はここに長く留まることは難しいと思っていたんだ。僕のスタイルがバルサに合っていないと感じていたからね。でも、あのタックルがすべてを変えたんだ。ベントナーがしっかりボールをコントロールして僕から離れていっていれば……考えられないね。そして僕たちはそのままチャンピオンズリーグで優勝することになったんだ」

「僕はあの試合で中盤に入っていて、センターバックはブスケッツだった。でも、あのタックルからは僕がセンターバックさ。タックルがすべてを変えたし、僕はバルサでポジションを見つけることができた。このポジションを長く守っていきたいね」

運命を変えるゴールがあったという話はよく聞くが、運命を変えるタックルはなかなか聞かない。あの試合もメッシの得点がクローズアップされているが、マスチェラーノがあそこでタックルを決めていなければアウェイゴールの差でバルサは敗れていたかもしれない。あのシーンを見た瞬間に当時指揮官を務めていたジョゼップ・グアルディオラもマスチェラーノをセンターバックにすべきと考えたのだろう。その判断は正しく、今やマスチェラーノは絶対に欠かせないセンターバックとなっている。

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