なぜ本田と香川は同時に輝けない? 日本の2大ヒーローが辿る“奇妙なジンクス”は2013年から続いていた

交互に脚光を浴びる?

交互に脚光を浴びる?

日本代表を背負う2大巨頭 Photo/Getty Images

本田圭佑と香川真司、彼らは同時に輝くことはできないのだろうか。
今季の前半戦、ドルトムントにおける香川の活躍は記憶に新しい。スタメンであっても途中出場であっても、印象的なパフォーマンスを発揮し、シャルケとの伝統の一戦ルール・ダービーでは珍しくヘディングで貴重な先制点を奪取。結局香川はブンデスリーガ前半戦で4ゴール6アシストを記録し、『transfermarkt』や『EURO SPORT』といったメディアによりベスト11に選出されている。

ドイツで小柄な日本の司令塔が躍動していたその頃、イタリアの“金髪の司令塔”はどうだっただろうか。セリエAでの前半戦、本田は開幕当初こそ試合には出場していたものの、本来のキレを披露することなく、不得意なポジションで起用されることもあった。現地では本田を試合に起用することへの懐疑論が展開され、シニシャ・ミハイロビッチ監督との関係にも徐々にヒビが入り始めていた。ドイツで喝采を浴びていた香川真司とは裏腹に、本田圭佑の前半戦は苦いものだ。

しかしそんな本田が途中出場ながらも少しずつ存在感を発揮し始めたのが、昨年の末頃からだ。2016年に入ると本田はミハイロビッチ監督の信頼を回復したのか、1月31日に行われた大一番のミラノ・ダービーで公式戦8試合連続となるスタメン出場を果たし、先制ゴールをアシスト。そして先日のジェノア戦では芸術的なミドルシュートが生まれる。完全に波に乗ったのだろう。伊メディアはこぞって本田をヒーローのように祭り上げている。そして本田圭佑がベストな活躍を見せると、香川真司はドルトムントで苦しんでいる。

香川は6日に行われたブンデスリーガ第20節のヘルタ・ベルリン戦で試合出場はおろかベンチにも入ることができなかった。前半戦の“MVP級”の男は試合をベンチから眺めることさえ許されず、第21節のハノーファー戦では無事にスタメン復帰を果たしたものの、低調なパフォーマンスに終わる。イタリアで本田が輝けば、なぜかドイツの香川は躍動できなくなる。

思えば2013年の12月、本田がロシアのCSKAモスクワからミランへ電撃移籍を果たしたときから、2人の構図はすでに垣間見れていた。ミラン入団会見で「夢が叶った」と語り、喜びの表情を見せた本田は、同クラブにおける初の先発出場となったコッパ・イタリア5回戦のスペツィア戦でさっそく移籍後初ゴールをマーク。ミラニスタは本田の到着を喜んだことだろう。同選手がイタリア上陸を拍手で迎えられている頃、やはり香川は苦しんでいた。イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドで2年目を過ごしていた香川だが、当時の指揮官デイビッド・モイーズの下で信頼を得ることができずベンチ生活が続き、プロキャリアにおいて初となる“無得点シーズン”を過ごすことに。
2年以上も前から、彼ら2人は交互に脚光を浴びては批判を受け、そしてまたのし上がる。日本が誇る“2枚看板”は同時にスポットライトを浴びることはないのだろうか。我々日本人としては、本田と香川が2人揃って欧州のハイライトとなるようなシーンをいつの日か見てみたいものだ。

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