アトレティコは商売上手? 2007年から始まったFW売却大作戦!

巧みに利益を得てきたアトレティコ

昨夏ポルトから3500万ユーロの移籍金で獲得したFWジャクソン・マルティネスは、ほとんど使い物にならなかった。マリオ・マンジュキッチに代わる大型ストライカーとして期待されていたため、少々残念な結果となってしまったが、そこからのアトレティコの動きは巧みだった。広州恒大に4200万ユーロで売却し、きっちりと利益を得たのだ。そしてアトレティコはこれまでもFWを巧みに売却して利益を得てきた過去がある。

スペイン『SPORT』は、アトレティコがFW売却で利益を上げる始まりは2007年にあったと伝えている。2007年にはクラブのアイドル的存在だったフェルナンド・トーレスをリヴァプールへ3800万ユーロで売却。トーレスはアトレティコのユース出身だったため、アトレティコはこれで大きな利益を得ることとなった。

続いてセルヒオ・アグエロだ。アトレティコはアグエロをインデペンディエンテから2300万ユーロで獲得し、その後マンチェスター・シティへ4500万ユーロで売却。南米から才能ある選手を連れてきて高値で売るお手本通りのやり方だった。
その後もポルトから4000万ユーロでラダメル・ファルカオを獲得し、モナコへ4500万ユーロで売却、バリャドリードから100万ユーロでジエゴ・コスタを復帰させ、チェルシーへ3800万ユーロで売却と、常に利益を得てきた。

今回のマルティネスは中国が簡単に大金を用意してくれたことも大きいが、アトレティコはビジネス上手と言えるだろう。ディエゴ・シメオネ就任以降は守備的なチームと思われがちだが、どんどん優秀なFWが出てきているのも特徴だ。恐らく次なるビッグビジネスは現在エースとして活躍しているアントワーヌ・グリーズマンとなるだろう。すでに複数のクラブから関心を持たれている状態で、また1人アトレティコからワールドクラスのFWが輩出されることとなる。

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