最新のセットプレイはアジアで生まれている! 伊紙が東福岡のトリックFKを取り上げる

斬新な手法でGKの視界を遮った東福岡

11日に行われた第94回全国高校サッカー選手権の決勝戦、東福岡と国学院久我山の一戦で東福岡の面白いフリーキックが見られた。後半開始直後にフリーキックのチャンスを得た東福岡は、抜群のキック精度を持つ主将MF中村健人がボールをセット。その前に3人の選手がボールとキッカーを隠すように並び、主審の笛と同時に息を合わせて1歩ずつ後ずさりをしていく。そして中村のキックと共にその3人がしゃがみ込み、中村の蹴ったボールはゴール左隅に突き刺さった。恐らくあの3人がいなければGKの平田周も反応できたはずで、ボールが見えなかったおかげで反応が大幅に遅れてしまっていた。

このフリーキックは斬新な手法だと世界でも話題になり、伊『トゥットスポルト』が動画で紹介している。同メディアは、最新のトリックプレイはアジアから生まれている!と目新しいやり方に驚いており、高校生が見せた斬新なセットプレイは面白いやり方だと評価されている。

確かにクリスティアーノ・ロナウドのように強力なキックを持つキッカーがいればあのようなアイディアは思いつかず、普通に蹴らせるばかりになるかもしれない。個人の力ではなく、フリーキックをチームでどうやってゴールに結びつけるに焦点を置いた日本人らしいチームプレイと言えるだろう。
キッカーを務めた中村は「決勝戦まで取っておいた」と語っていたが、今年夏に行われるEURO2016でサプライズとして採用するチームも出てくるかもしれない。

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