ミランの2015年は最高の1年だった!? 知らず知らず進んでいた改革

もう本田はお年寄り?

シーズン中にシステムがコロコロと変わり、将来エースになると言われたステファン・エル・シャーラウィの放出など相変わらず中身のない補強を繰り返していると批判されるミランは、いまだ迷走中のように見える。2015年を振り返っても良い思い出も特になく、成長のない1年だったかもしれない。しかし伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』はミランが確実に成長していると主張する。

その象徴となったのが2015年最終戦となったフロジノーネ戦だ。この試合では日本代表MF本田圭佑がリーグ戦で久しぶりに先発起用されたが、それ以外は普段通りのメンバーだった。そう、この若いチームがミランのスタンダードとなったのだ。この日の スタメンの平均年齢は25歳で、とにかく若い。16歳のGKジャンルイジ・ドンナルンマ、20歳のDFアレッシオ・ロマニョーリ、21歳のFWエムバイェ・ニアングと若手が主力の位置を掴んでいる。彼らは2015年に確実に成長し、ミランは意図せぬうちに若返っていた。同メディアはそれこそが2015年の収穫だと指摘し、これが2016年に繋がるはずだと期待している。

もはや30代に突入しようとする本田は年寄りの部類に入り、チームを引っ張るのは26歳のジャコモ・ボナベントゥーラだ。30歳をオーバーしているのもDFアレックスのみで、ミランは1、2年後が楽しみになる若いチームとなっている。この収穫にクラブの経営陣が気付いているかどうかは不明だが、2015年に成長した彼らをベースにチームを作っていくべきだろう。ドンナルンマとロマニョーリがジャンルイジ・ブッフォンやアレッサンドロ・ネスタのような存在に成長するかはまだ分からないが、クラブは2015年に見つけた宝を守っていかなくてはならない。

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