グアルディオラ退任の真相!? バイエルンとの仲違いはお金が原因だった

健全経営とスター選手を求める指揮官で意見が食い違い

すべてがスムーズに進んでいるかのように見えたグアルディオラのバイエルンは、内部で多くの問題を抱えていたようだ。

独『Sportbild』は、補強の方針を巡ってグアルディオラとクラブが何度も揉めていたと伝えており、今回の退任もそれが大きな理由になっていると指摘した。最初の問題は、トニ・クロースをレアル・マドリードに放出してしまったことだ。グアルディオラはクロースの残留を求めたが、選手の年俸アップの要求にクラブが応えず、結局クロースの代わりにベテランのシャビ・アロンソを引っ張ってくることになった。どちらも能力は高いが、わざわざ入れ替える必要もない。グアルディオラはここでクラブに不信感を抱いた。

すべての根底には、バイエルンが健全経営を掲げていることにある。現在の欧州サッカー界で飛び交う100億超えの移籍金を支払う気は毛頭なく、それがグアルディオラの期待に応えられない原因となった。
例えばグアルディオラはバルセロナに移籍する前にFWネイマールの獲得を求めたが、クラブはドルトムントからマリオ・ゲッツェを獲得することで妥協した。結局ゲッツェはグアルディオラの下で満足に出場機会を与えてもらえず、この補強は失敗だった。現在マンチェスター・シティに行くと噂されているグアルディオラがネイマールの獲得を希望していることからも、クラブに自身が望む選手を獲得してほしいとの考えがあるのは明らかだ。

さらに、グアルディオラはフィリップ・ラームを中盤で固定するためにサイドバックの獲得をクラブに求めたが、なぜかやってきたのは中盤のアルトゥーロ・ビダルだった。これでラームは再びサイドバックの位置に戻ることになり、同メディアはこれがグアルディオラが退任を決意する決定的なやり取りになったと伝えている。

健全な経営を志すクラブと、自身が望む選手の獲得を求めたグアルディオラ。金銭を巡るトラブルは修復するのが難しく、退任という判断も頷ける。金満のマンCへいけばそんな心配はなくなるはずだ。グアルディオラの後を継ぐカルロ・アンチェロッティは、バイエルンがお金を使いたがらないクラブだということを認識した方が良いだろう。

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