能力が高いだけじゃない! MSNが歴代最強ユニットである理由

2016年もMSN最強時代が続くか

2015年の話題をかっさらったバルセロナのMSNは、歴代でも最高クラスの3トップと称賛されている。技術はもちろん、1試合に最低でも1点は奪う破壊力、リオネル・メッシは今季序盤に2か月ほど離脱したが、負傷が少ないユニットであることも魅力だ。しかし、MSNがこれほどまでにフィットした理由はこれだけではない。スペイン『マルカ』はMSNブレイクの理由として、3人ともに与えられた役割をこなしていることが大きいと伝えている。

まずMSNの中心であると同時にクラブの中心でもあるメッシは、ルイス・スアレスの登場でよりMF色が強まった。前線へラストパスを供給するケースも増え、新たな技を身につけつつある。 ネイマールとスアレスがメッシのパスの恩恵を受けているのは明らかで、メッシにとっても負担を和らげることになった。かといって得点部分が疎かになることはなく、ボックスに入ればこれまで通りの切れ味でゴールを決めてくる。
ネイマールは個人技もさることながら、与えられた役割をきっちりとこなしている。ネイマールは相手のサイドバックを引き付け、左サイドを猛烈に駆け上がってくるジョルディ・アルバにスペースを作っている。加入当初はなかった動きで、バルサの左サイドは脅威だ。そこに左インサイドハーフに入るアンドレス・イニエスタが絡み、ネイマールも上手くイニエスタを自由にさせている。この3人が絡む左サイドは、MSNとはまた別のユニットと表現してもいいだ ろう。

最後にスアレスは、メッシとネイマールがサボり気味の守備にも走ってくれる。ボールを失った際のファーストプレスはスアレスが行うことが多く、これが相手のカウンターを妨害することに役立っている。ジョゼップ・グアルディオラがこだわったファーストプレスの切れ味が増したこともチーム力の強化に繋がっている。
ネイマールとスアレスを巧みに使うメッシ、チームの中で自身を際立たせる術を覚えたネイマール、そして守備にも走るスアレス。ただ個人の能力が爆発しているだけでなく、チームプレイに徹しているところにMSNが最強と呼ばれる理由がある。この流れは2016年も続くことになるだろう。

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