残念なミラン、サポナーラとシャーラウィの放出を悔やむ

放出していなければ……が多すぎる

ミランは今頃MFリカルド・サポナーラをエンポリへ放出したことを後悔していることだろう。サポナーラの能力は常に高く評価されており、若きアタッカーにはこれまで複数のビッグクラブが触手を伸ばしてきた。そんな有望株をミランは射止め、2013年1月にサポナーラの獲得が成立した。しかしサポナーラは度重なる負傷もあって満足にプレイすることができず、ミランは2015年1月にエンポリへレンタル移籍させた。
その代わりとしてやってきたのが現在もミランに所属しているMFスソだったが、スソはトップレベルでは使えない選手との烙印を押されてジェノアに放出されることで合意している。一方でエンポリが400万ユーロを支払ってミランから買い取ったサポナーラはここまで14試合出場5ゴール5アシストと大車輪の活躍を見せており、伊『コリエレ・デロ・スポルト』は今のミランならスタメンも獲れたかもしれないと放出を悔やんでいる。数字の面では前半戦のミランを引っ張ったMFジャコモ・ボナベントゥーラを超えており、残っていればシニシャ・ミハイロビッチはサポナーラを主力として起用したことだろう。

それだけではない。ウイングのない[4-3-1-2]にシステムを固定させる方針だったミランは若きエースのステファン・エル・シャーラウィをモナコへ放出したが、今ではウイングが存在する[4-4-2]で戦うことが多くなっている。左サイドに彼がいれば崩しのキーマンとなったことだろう。

負傷がちだったサポナーラの放出はアンラッキーな面もあるが、運がないの一言では済まされないほどミランは補強で失敗を繰り返している。今季終了後にはDFクリスティアン・サパタら複数の選手が契約満了となり、放出される選手は多い。日本代表MF本田圭佑も今季終了後には放出されるとの予想だ。チームが生まれ変わる分岐点となるが、やっぱり放出していなければと悔やむ日がすぐやってくるだろう。

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